リリーッス!サオリリスです。
先日、ティムバートンの世界展@森美術館に行ってきました。最終日目前の土曜だったせいか人が多くて、サッと見てすぐに出ましたが、しっかり目に焼き付けました。
行ってから気づいたことがあるんですが、私、ティムバートンのことそんなに言うほど好きじゃありませんでした。
いつかネットで見たポケモンの絵はスゴくかっこよかったし、映画の美術性も、ヘレナボナムカーターも、ゴシックな世界観も好きなんですが、
ナイトメアビフォークリスマスやコープスブライド、フランケンウィニーを観たことがありません。あ、私、ニワカだ!
そんな私がまず気になったのは客でした。飲食店や服屋やイベント、どこでもですけど、どんな人がソレに興味を示しているのかが気になるのです。観察してみると、意外と様々でした。
美大生らしき女の子…わかる。雰囲気のある男の子…わかる。カップル…わかる。マントを羽織ったおばさん…まさに。普通のおばさん…なんで。
普通のおばさんがなんでこんなとこに来ているんだ!いや、別にいいだろ!はいその通り、別にいいです。私だってニワカで来てしまった身です。
でも、普通のおばさんはどう見てもティムバートンに興味を持っているようにも見えないし、理解したり、刺激を得て何かに役立てたりするようにも見えません。
確かに、なんでも見ようとする意欲や姿勢は素晴らしいと思うし、心を動かすのはいいことだと思います。
だから、普通のおばさんだってティムバートンの絵を見ていいわけだし(あたりまえ!)、そこで普通のおばさんが大した影響を受けなくてもいいわけですが、なんだか気になってしまいます。もうティムバートンそっちのけ!
もしかしたら、相当なマニアなのかもしれない…逆にマントを羽織ったおばさんは見掛け倒しで、普通のおばさんの方がかなりの強いティムバートンファンかも。
なんて色々と想像を膨らませながら巡る展示でした。ティムバートンの絵は、紙ナプキンに描いたものと、黒に塗った上に描いたものと、黒だけで描いたものが気に入りました。ドスが効いてて良かったです。非常にかっこいい絵でした。
ただ、ティムバートンの世界展と言う割にはあまりにも世界観が追いついていない残念な展示に思いました。
ティムバートンの名で人が集まるだろうなんて程堕落な考えあってか、懸命に考えた末のセンスの限界か、予算や諸々の事情か…理由はともかく、もう少し見せ方に工夫があっても良かったと思います。
つまり、なんやかんや楽しめたってことなんですけど、普通のおばさん以上に普通すぎて、もったいなかったです。
目から釘が出てるのと、サトイモみたいなキャラがとても可愛かったので、何かグッズがあればと思い物販コーナーを覗いてみました。(というか動線辿れば自然に通る)
ああいうとこのグッズは誰が作っているのか、大体ダサいものですが、やっぱりあんなダサいTシャツ誰が着るんだろうというようなTシャツが壁に掛けられていました。それでも物販コーナーは大盛況だったので、私のセンスが悪いのかもしれません。
こんななの…ティムバートンの世界。