リリーッス!あなたのポケットモンスター・サオリリスです。
{190BF758-45E1-4FA7-9470-FD0C5A60FEB6:01}

今更ながら、『ヘルタースケルター』を観た。沢尻エリカの美しさが奇跡的すぎて、同じ時代に生きてるのが辛くなったぞ!完璧じゃないの!沢尻エリカ以外の私たちなんて(皆さんを巻き込んで申し訳ないけど)、二足歩行の気持ち悪い生き物だ!

別れたとは言え、高城剛はアレを抱いていたんだと思うと、うらやましいぞ!付き合っていくには色々大変そうだけど。
  ちなみに高城剛は可哀想な男のイメージがあるけど、本を読むからにかなり賢いし、先見の目もあるし、やり手だ。知る人に聞くと優しい人なんだそう。
  たとえそんな男でも、恋愛となるとまた別なんだろうね。どんまい!いいじゃない、一瞬でも夢を抱けたんだから!

ヘルタースケルターに話を戻す。『さくらん』がイマイチだったんで、蜷川実花が監督だと知って大して期待して無かったんだけど、いいよ!良かった!

舐めてすまなかった、蜷川実花。

終わりそうで終わらない演出はくどいなーと思ったし、自分役(?)でチョイと出演してみたり(あれかなりウザい!やらしい!)、目から血を流すシーンのチープさにはつっこんでしまったけど、全体的にかなりいい。
  撮り方や色彩、ファッション感、邦画にはあまりない派手さも、好みはあるだろうが観ていて楽しい。一コマ一コマ拘ってある。
  何より、沢尻エリカの可愛さや、エロさが引き立てられていて素晴らしかった。もしかしたら女目線の美かもしれないけど、ああいう見せ方が出来るのは流石だ。

りりこという役柄に、沢尻エリカがピッタリだった。沢尻エリカの容姿のせいか、演技力のせいか、わからないけど、りりこって沢尻エリカじゃねーのと思うほどだった。
  りりこは全身整形で作られた人形で、沢尻エリカは天然で、さらにきちんと演技力なんかを備えてるんで、微妙には違うんだけど、
  りりこが「別に」と言いだしても全くおかしくないし、沢尻エリカがりりこのような言動をとっても、きっとシックリ来るだろう。

沢尻エリカを観ているだけで満足できるけど、内容もしっかりといいから困る。この映画をオススメする日が来るとは思わなんだ。

見せかけの美、美によって変わる精神、美への憧れ、美という狂気、美によって得られる幸福感と虚しさ、私たちにとって、美はなんなのかを、蜷川実花の美の表現技法で魅せられ考えさせられる映画だ。

りりこはモデル、女優、歌も下手なりにこなす超人気タレントで、世の憧れのカリスマ的存在。誰もがりりこのようになりたいと願う。でもその容姿は、実は全身整形により作られた嘘の美しさだった。
 世が求める憧れの存在でありつづけるため、ただただ美しい空っぽの人形でいたけれど、天然パーフェクト美人の新人タレントや恋人の許嫁の登場、さらに、病院の悪質医療行為により、唯一の希望であった美しさが崩れたことで、完璧な人形は、ひび割れ欠けて壊れていく。

りりこは「美しいと強くなれる」と言った。
  私は整形賛成派だ。親にもらった体や顔を変えたって、親子の本質は変わらないはずだし、そこに固執して苦しんで生きるなら、いっそ整形して明るく生きてくれる方が、親としてもいいんじゃないかと思う。

  ・・・親心なんて知らんけど。笑

容姿だけで判断してはいけない、顔より中身だと言う皆さんの本心は違う。違うくせに。美しさは何にも代え難いことを知っている。そして、容姿の良さが得をするのを知っている。
  美人なりの苦悩なんて、ブスの苦悩に比べたら贅沢品だ。そして、ブスの苦悩はブスをさらにブスにする。そして、たとえ作り物でも美しくなれたら、ブスは救われる。気がする。
  確かに、見た目が全てではない。ブスでも中身が美しい人もいる。そもそも私はブスも美人も愛嬌が大事だと思っている。でも、中身も愛嬌も見た目も揃えばなおのこといいに決まってる。
  中身が美しいからブスでもいいなんてのは偽善というか去勢というか、嘘臭い。だって皆さん、あの芸能人が可愛い可愛くないだのと話題にし、可愛くなけりゃブスだと叩くじゃない。
  それに、自分でもオシャレしたり、メイクしたり、雑誌を読んだり、ダイエットしたり、少なからず見た目を意識をしてるはず。ニキビをつぶしたりしながら。

沢尻エリカは絶対的に美しい(ここでは好みは考えない)けど、美しさの判断基準はすごく曖昧だ。わからないものを恐れる傾向にある私たちは、自分が美しいかどうか常に不安に思う。
  だから、誰かの絶対的(とはいえ時代で移り変わる)美にすがるように服装やメイク、ライフスタイルまでもをコピーして、近づこうとする。それでも満足できなければ整形をする。
  美容整形のクリニックで「◯◯ちゃんみたいにしてください」と注文する患者さんが多い(らしい)のは、まさにそれ。
  この努力を、虚しい悪あがきだと言う人もいるかもしれないけど、そのあがきを私は可愛いと思う。それに、本当に悲しいのはそこじゃないと思う。

自分は美しくないと認識すると、外に出るのも億劫になる。人に会いたくないし、顔を見て話せない。何をするにも自信がなくて、何も出来なくなる。鏡を見るのが辛いから、余計に美は遠のく。
  そのうち、可愛いあの子はいいな、うらやましいな、どうせ私は可愛くないし、誰も愛してくれない、どうせブスだしと、堕ちていく。
  そんな風な気持ちで毎日を過ごさなければならないならば、整形した方がいい。整形でも綺麗になって、自信を持ち、学業も仕事も恋愛も楽しめるならその方がいい。

 ・・・ 手術、痛いらしいけど。

多少心なき人に整形だと指刺されたって気にしない。ブスでいたって指刺されんだから。そういう奴らの指を圧し折ってやろう。
大体、整形を叩く奴に限ってブスを責めがち。あなたたちがそんな風に言うから、ブスは整形を選ぶ。
  整形を悪いと言うならば、まず、これまでの発言を謝罪し改めるべきだ!そして、鏡を見ろ!あなたたちの顔はそんなにも美しいのか?心はどうだ!
  見た目は手術で美しくできても、中身は簡単には変わらないんだぞ!これはどちらにも言えることだけど。整形してもしなくても、ブスも美人も、あなたもあの人も、根本的な大事さが大事なんだ!きっと。

りりこは、自身の容姿が崩れたことで、人形でいるころの苦しみから解き放たれ、別の場で蝶となる生き方を見つけ出した。誰かの価値観のために美しさを維持をすることよりも、醜くても自分らしく輝ける生き方を選んだ。(選ばざるを得なかったとも言えるけど)
  整形が崩れ、タレントとして落ちぶれて消えていったわけでは決してない。
  最後の笑みは、りりこが自分の生き方を勝ち取った勝利の笑みなのだ。

こんだけ整形いいじゃないと言いつつ、自分じゃプチ整形もする勇気がない。手術ってなんかそれだけで怖いじゃない。それに維持費含めてんな金も無い。
  しかたない、二足歩行の気持ち悪い生き物として生きよう。ありのままの姿で強くなろう。