この週末。とある案件で、私はとある大企業を抗議するため、深夜、その対策を練るためいろいろ資料を出して構成書いたり、論点整理したり、事実認定作業を独り、していました。
するとそこへ・・・まだ寝ていなかった甥っ子がふらりと来ました。

「おばちゃん、なにしてるの?」
「お勉強だよ」
「なんのお勉強?」

そう言われ、私は答えにちょっと困りました。が、こう答えました。
「おばあちゃんとおじいちゃんを助けるためにお勉強してるんだよ。●●が誰かに間違えている事をされたら、怒りたくなるでしょ?でも、いつもいつも殴ったり蹴ったりできないよね。だから、相手をやっつけたいとき、言いたい事はしっかり言えるように、お勉強しとくの。そうするとなにがあっても負けないで頑張れるから。お勉強しないと、逆にねらわれちゃうでしょ。だからお勉強するの。」

甥っ子は最初、不思議そうな表情をしていましたが、徐々に、目に力が入り、じっと私の目を見ながら真剣に話をきいていました。

「おばちゃんはお勉強して悪者、退治するんだね。」
と目を輝かせていいいました。

きっと・・・甥っ子へはなにをいおうとしてるかが届いたと思います。言いたい事を言えないような大人にはなって欲しくない・・・。それは最愛の息子、そして甥っ子へ強く思う事です。NOと言える人に。そして自分の主張をきちんと言える人に。しかも奢りやなにかではなくきちんとした人間としての良識や正義感を持った価値観で。人間として正義が違っていたら違うと言える人に。そんな大人になって欲しいのです。それには武装をしなくてはならない・・・。そのための事前勉強です。自分は結構、その場でも構成主張できるタイプですが、それも頭で理論構成をするクセをつけてから出来ること。最近、企業人としてプレゼンやディベートもしていないので、事前準備に余念はありませんでした。その姿に・・・甥っ子がなにかを感じてくれたなら・・・私の本望です。

その後。久しぶりにジャケットを着て、きちっと化粧もし、気合いを入れて出発しました。甥っ子もRYOも「鬼退治、頑張ってね!」となにか勘違いしている様子でしたが、嬉しかったです。全ては正義のために。人間として、企業人としてありえないことをされたことへの怒り。それは私の中でもの凄い怒りに変わり、頭がさえ渡りました。RYOの出産後、頭の中の錆がばりばりはがれていくようでした。

そして。数時間後。少し気分が晴れた自分がいました。完全にどうなっていくのかはまだわからないけれど、少なくとも自分の主張はほぼ届いたと思いました。久しぶりに頭の細胞が活性化して、攻めの姿勢ができていたような・・・そんな感じがしした。先方にも、ひとりだけ、頭のキレる方がいました。事実認定や本線へのもどしかた・・・。凄くロジカルシンキングが出来ている人。敵ではあっても、やはり、そこは尊敬します。

でも、なんで人間って、話し方や言葉遣い、話し方の構成で頭の良さが出るんでしょうね。というか、人間性というべきものなんでしょうか。私はまったくもって知性ないですが、声だけは大きく、堂々と、相手の目を見て心をよむことは心がけています。声を大きくすることで、自分の発した言葉に責任をもたなくてはならないし、覚悟もいる。だからこそ、事前にリサーチ専念したり、頭の中でいろいろ構成したりする。そして、相手の出方や心を読むため・・・そして相手への最大の礼儀として目をみて話す。

だから2歳のRYOへも「お返事ははっきりと大きな声ではい!といおうね。お友達や先生の目をみてお話しようね。そうしたらRYOちゃん、 難しい事でもいっていることわかるからね」と言っています。そのせいか。お稽古とかで名前呼ばれる時は大きな声で返事をするし、大きな声で堂々となにかをするようになりました。まだそんな感じですが、そのような姿勢から自分に責任を持てる大人になって欲しいと思っています。

で。帰宅したところ。RYOは「お母さん、鬼、退治してきたの?」と言ってきましたべーっだ!鬼がなんだかわからないけど、悪いもの・・・という認識はあるようですべーっだ!ちょっと母ちゃん、平和ボケしていて、エンジンかかるのが遅いんだけど・・・徐々に頭の中の錆落としして、相手がどんな組織であれ、闘いますキスマーク