大空渡@ozora_wataruM-1グランプリ、ウエストランド優勝。何ともいえない爽快感がある。時代的に、人を傷つけかねない笑いで勝負するのはリスクしかない。コンテストで勝ち上がれなきゃ一年ロスするし、なんなら炎上する可能性もある。しかし、彼らはそのリスクを取って自分達の得意分野に全振りした。
2022年12月31日 23:37
大空渡@ozora_wataru彼らのその決断に胸を震わせるものがある。出場者の中では最も時流に反した毒舌漫才であったが、あの毒舌は有吉さんやマツコデラックスさんが持つ毒舌の爽快感に似たものだ。つまり、みんなが思ってる毒舌をオモシロに包んで言うという。これは誰にでも出来ることじゃない。
2022年12月31日 23:37
大空渡@ozora_wataruそもそもM-1はタイタン勢は不利なのではという先入観がお笑い好きにはあると思う。これはダウンタウンと爆笑問題の関係性においてだけど。しかも、その中でも優勝の可能性があるのはキュウの方では、という評価が多かった。その全ての予想を笑いと結果でひっくり返してみせたという爽快感もある。
2022年12月31日 23:37
大空渡@ozora_wataruさや香、ロングコートダディは一本目は抜群に面白かったが、二本目は一本目ほどでは…という感じだった。戦略上はそれで正しいと思う。面白い方を先にやるのは正しい。のに対し、ウエストランドは二本目の方がさらに面白かったし、今思うとなんなら一本目の方がマイルド。二本目の方が毒が強かった。
2022年12月31日 23:37
大空渡@ozora_wataru一本目は芸能界から、やや遠い位置にある人間に対して毒を吐いていたが、二本目は業界を斬りつけている。アイドル、俳優、大阪芸人、さらにはR-1には夢が無いとまで。それでも、そっちの方が面白いという。更に、同程度のネタを他に三本持ってるという。充分に準備がなされていることがそれで分かる
2022年12月31日 23:37
大空渡@ozora_wataruこれがもし逆だったらどうだろう。ウエストランド一本目のネタでも充分最終決戦に行けたとして、しかし、二本目はマイルドだった。すると、審査員的には『一本目に比べると二本目は…』となり、判定はバラけた可能性がある。つまり披露するネタの選別にも成功している。
2022年12月31日 23:37
大空渡@ozora_wataru個人的にはウエストランドの優勝は大ヒット映画『ジョーカー』を連想した。テレビに出てきて、ムチャクチャやるぞ!って決断は、もうほとんどジョーカーじゃんっていう。しかし違うのは、ジョーカーは暴力に訴えたのに対し、彼らは爆笑を取ってみせた。
2022年12月31日 23:37
大空渡@ozora_wataru" スベリ"と""炎上の間に、わずかにある爆笑の道をアクセル全開で走ってみせた。彼らは、このワードを、この語順で、このトーンで、このタイミングで言えば笑いになる。今までの芸人としての経験を全て注いで漫才を作り上げたに違いない。"="
2022年12月31日 23:37
大空渡@ozora_wataru特に今年はジョーカー的な独善的な暴力の発露が続発した1年だった。その中において、彼らは社会に感じる疑問や不満、ねたみ、そねみ。それらを全て芸能に昇華してみせた。それは笑いの、芸能の素晴らしさだ。言うなれば我々視聴者は『成功したジョーカー』の物語を見ることが出来たのだ。
2022年12月31日 23:37
大空渡@ozora_wataru『長年苦労した芸人が、最終的にコンテストで優勝する』そんなフィクションは現代では作れないと思う。視聴者は「そんなことあるかい!」と思ってしまうだろう。フィクションでは決して見る事がないだろうドラマを、我々は現実で見ることが出来た。それがこの爽快感なんじゃないかと思う。
2022年12月31日 23:37