家で部屋に向かう際に曲がり角で肩がぶつかる。

 

立ち上がる時に頭をぶつける。

 

北国であれば、氷の上で転んでしまうなどなど、そういう無意識の攻撃(?)を受けたことのある方は多くいると思います。

 

今回はボディイメージの話や、児童生徒の指導をしていたときに意識している体の使い方について話します。

 

 

 

ボディイメージは、簡単に言うと「自分の体がここらへんにあるだろう」と頭で認識してくれているものです。

 

私は太ってきたのでよくお腹で物を落としてしまったり、無機物からのボディブローを受けたりしますが

 

それは自分がやせていたころのボディイメージが残っているかもしれません。現実逃避したいのかもしれません・・・

 

 

 

特別支援学校に勤めているとボディイメージがまだ確立できていない児童が多くいます。

 

そんなときに参考にすることが多いものが、「感覚統合」の考え方です。

 

気になった方はインターネットにたくさん説明がありますのでご確認ください。今回は自分の話をするので。

 

 

 

特別な支援が必要な方々には、様々な困り感を持っている人がいます。

 

脳性まひにより体をうまく動かすことができない人、病気が原因で手足が小さくなってしまう人、

 

落ち着きがなく、周りの確認を怠ることが多い人などなど。

 

そういう方々がより体を動かすことに楽しみを覚えてもらえるために、または児童であれば、未然に事故を防ぐため、

 

様々なことを考える必要がありますが、今日は「体重移動」を取り上げたいと思います。

 

 

 

肢体不自由の児童生徒の中には、体を左右に動かしながら歩く人がいます。

 

これは股関節の可動域や、まひによるものなどありますが、

 

常に重心が前後左右に動いているため、ひやっとすることが多いです。

 

人は重心がかかっている足の反対側から押されたりぶつかったりすると転びやすいです。

 

体をねじったり、壁などにかばい手をすることで回避することができますが、肢体不自由の児童生徒では難しいことが多いです。

 

学校にはたくさんの児童生徒がいます。なかには飛び出してきたりパニックになってその際にぶつかったりすることがあります。

 

児童生徒の危険を未然に防ぐためにも、児童生徒の動きをよく観察することが大切です。

 

常に観察することで、体の異変にも気づくのが早くなりますし、何かがあったとき、ありそうなときにすぐ保護することができます。

 

 

 

自分は少しだけ太極拳を学んでいた時期があります。

 

その中で学んだ重心を意識した体の動かし方が、今の指導に活きているのかもしれません。

 

改めてですが、ボディイメージがまだ未成熟な児童生徒に正しい体の使い方を教えるためには、

 

自分がそもそも体の使い方を言語化、視覚化してわかりやすく伝える必要があります。

 

自分の歩き方、姿勢、よくするポーズなど考えてみてはいかがでしょう。

 

結構新しい発見がたくさんあるかもしれません。