泉区の郊外に良泉あり
噂を聞きつけやってきました


明日の湯温泉
「あした」ではありません「あす」です(店の人に尋ねた)


こじんまりとした、しかし楽しげな店内
受付の美人お姉さんも愛想が良くてこちらまで元気になる

さて、浴室へ



ほほう、これは質実剛健の風呂ですね
うっすら琥珀色の湯が張られている
完全掛け流しの湯づかい



湯口のライオンさん
吐出口直下、泡立っているところに鼻をつけると微かにアブラ臭が嗅ぎ取れた。しかしすぐに馬鹿になってしまい、あとはひば石鹸の匂いしかしなくなった
しっかりした塩味。湯ざわりは塩化物泉らしいツルスベ。湯温はぬるめの40度



これは長湯向きだ
しばし揺蕩う

同浴になった先輩は近所にお住まいの元商社マン
生まれは鳥取だが、気に入って仙台を終の住処に選んだそう

わたしも今月長野に転勤なんですよと話すと、息子さんが長野のO村に移住したという。なんでも村が移住する若者用に古民家をリフォームして用意してくれるらしい。光熱費も月に千円払えば、残りは村が負担してくれるのだとか

アン「いや、それでもO村といえば雪も凄いでしょうし、山深いところですよね。若者には不便じゃないですかね」
先輩「いや息子は海外協力隊で発展途上国にいたから、日本国内ならどこでも天国と言ってたよ」
アン「へえ、海外協力隊ですか。井戸を掘りに行ってたんですかね」
先輩「そうだよ、井戸を掘るんだ。でも本当は教員でね、現地で子供達が学校に来ない。なんで来ないんだと尋ねると、家族のために片道4時間かけてバケツに水を汲みに行かないといけないんだと言う。それも飲んだら一発で赤痢になりそうな泥水を汲んでくるんだよ」
アン「なるほど」
先輩「だから息子は子供たちを学校に行かせるために井戸を掘った。勉強なんか一度も教えなかったって。ひたすら井戸を掘ったそうだよ」

この話で漸く長年ぼんやり抱えていた疑問が解けた
成る程、海外協力隊といえば井戸を掘ってる印象しかなかったのだが、そういう理由か

聞けば土木機材もないので伝統的な上総掘りで井戸を掘るらしい
私も定年後、海外に行って井戸を掘りまくろうかな。そして幸か不幸か水じゃなくて温泉掘り当てたらウフウフいいながら地元の子供達と温泉に入ろうかな



(ネットより)

明日の湯温泉
宮城県仙台市泉区根白石新坂上34-10
0223-76-7886
700円
10:00〜22:00

明日の湯
ナトリウム-塩化物泉
(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
溶存物質総量3.9389g/1kg
pH8.3
泉温42.5℃
無色透明にして、食塩味を有し、臭気ほとんどなく、弱アルカリ性である
主要成分(1kg中)
ナトリウムイオン1,293mg
塩素イオン1,912mg

R457から一本入る。道に不安なし
駐車場はざっと20台分ほど