なに、ヨガ湯治とな



看板にも上がってるし、楽天にも一泊三食付きのヨガプランというのが出ている

ヨガってあれですよね?つるちゃんが内臓ぐるんぐるん動かすやつですよね
失礼ながらキワモノ系と思い今まで敬遠していたのだ

しかし縁あってこの度初訪問
ただし山登りの後に行くので、ヨガは遠慮しますと伝えておいた

東鳴子、馬場温泉の手前を左に折れる



一本入ると宮城とは思えない雪深さ
幸い圧雪路なのでアクセルを開けると尻は振るが完全コントロール下



民宿とはいえかなり立派な佇まい

ごめんください
丁度ヨガの時間らしく、パートのおばさんが対応してくれる

さて、やることもないし風呂に行くか



風呂は質実剛健
清く正しい内湯が一つだけ
観光協会によるとここは川渡温泉に区分されるそうだが、湯は東鳴子らしいアブラ臭の湯
成分分析表によると単純温泉
湯べりには馬場温泉のような鉄の析出が付いている

早速入りましょう



源泉温度が35度ほどなので加温している
チャプチャプ
体を撫でる



なんですかこの微細な泡!
あっという間に体に細かい泡が付く



体を撫でて出た泡を撮影
こんなに凄い泡付きなのに、分析表では遊離二酸化炭素も炭酸イオンも大したことがない数値
一体どうなってるんだ
温泉の神様よ、秘密を教えてください

しかし悲しいかな24時間入れない
加温なのでボイラーを使う時間が決まっているのだ
15時から23時、朝は5時から7時までしか使えない
夜中ひっそり入る派のアンプさんはがっくり肩を落とす

晩御飯は圧巻
女将さんは野菜ソムリエ



野菜の煮凝り
生のトマトがからきしダメな私でも「うんめえうんめえ!」と食べられました。凄い

ご飯を食べた後、ヨガ湯治の人たちと談笑
「アンプさん、明朝7時からヨガするからおいで」
ついにヨガデビュー

翌朝
最初は呼吸の練習ということで、般若心経を唱える


西国三十三所大先達のアンプさん
喉も破れよとばかり読経するが、悲しいかな最近大きな声を出してなかったのですぐに枯れてきた

続いてとにかく笑いましょう



あーっはっはっは
ひゃーはっはっは

これはなかなか面白い
その後ストレッチのようなことをいくつかした

「アンプさん、来月も来なさいよ」
「はひ、かならずきますズビズビ(鼻をすする音)」

さて、ヨガも終えて朝ごはんも食べて
意を決して女将さんに交渉

「あの、ボイラー焚いてないのは承知です。非加熱の源泉掛け流しの風呂を使わせてください」
女将さんは少し考え、「よござんす」と答えてくださった

ありがとうございます




松の湯温泉松渓館もかくやというぬる湯
しかし体が浮きそうなくらいの素晴らしい泡付き

断言しよう
数ある鳴子温泉郷の源泉のうち、
ここ二宮荘の源泉が一等の名泉

これほど素晴らしい湯に、もう転勤間近になって出会えるなんて

そしてこの後、素晴らしい出会いが私を待っていました


民宿旅館二宮荘
宮城県大崎市鳴子温泉馬場136
0229-83-3778
立ち寄りはやってません

二宮源泉
単純温泉
(低張性・中性・温泉)
溶存物質総量0.6332g/1kg
pH6.9
泉温34.6℃
黄色にして、濁り・味ともほとんどなく、微かに硫化水素臭を放ち、中性である

R108から1本入る
冬季はスタッドレス必須
駐車場は10台分