西の河原公園から湯畑に向かう
この通りは草津で一番賑やかな通り
通りに入ったところでいきなり時間貸しの温泉施設が目に止まる

真新しい建物
しかし奥には古い看板が見える

草津十二湯 君子の湯
なんとこれは泉水館ではないか

私が湯巡りを始めた頃は既にリニューアルされており、(おそらくその機に)立ち寄りの受け入れを辞めていた
希少源泉の一つ君子の湯にいつか入りたいとは思っていたが、一人旅ではなかなか夢を果たせないだろうと半ば諦めていた
小躍りしながら中へ


三つの浴室を貸切で使っている
むう、一人客は受け入れてくれるのだろうか
「あの一人なんですが良いでしょうか?」
「一人だと千寿の湯になります」

一度受付のある建物から外に出る

千寿の湯
総檜造りの浴室
一歩踏み込んだ途端、濃厚な硫化水素の臭いに包まれる。これぞ草津温泉と頬が緩む

君子の湯が惜しげもなくかけ流されている
湯の温度は42度とまさに適温
加水加温なしでこの湯温というのが凄い

細かい白い湯の花が舞う

草津には珍しく源泉温度が低いため、遊離二酸化炭素の量が比較的多い。これが絶妙のすべすべ感をもたらしてくれる
強酸性のヌルヌルと相まって、ヌルスベの夢のような湯ざわりだ

アルミニウムは頭に悪いとは知りつつ、どうしても口に含まないと気が済まない
キューッとする収斂味。これぞ草津味

とよとみの湯に肩まで浸かり、冬の弱い陽光を受けて複雑に波打つ湯を堪能する
母上、草津温泉はやはり温泉の王様です

泉水館
群馬県吾妻郡草津町草津478
0279-88-2216
30分1,000円
10:00〜15:00

君子の湯
酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)
(低張性・酸性・高温泉)
成分総計1.58g/1kg
pH2.2
泉温42.3℃
湧出量64.7ℓ/分

大通りはは除雪されており心配なし
細い路地、特に北側は凍結の恐れあり注意
駐車場はないので私は西の河原有料駐車場を使いました