青森を目指して走り出した今回の旅
最初の目的地は秋田県の大湯温泉
質実剛健の共同湯があると聞いて
おお、背中が見える
川に面した湯
昭和の風情をたっぷり残す

さて、浴室へ
先客が二人、いずれも地元の方と思しき大先輩
風呂には浸からず、洗い場にぺたんと鎮座
石造りの上品な浴室
湯口がないのに洗い場にはオーバーフロー
そうです、ここ荒瀬の湯は贅沢な足元湧出
底の簀子の間からあぶくがぷくぷくと湧いている
かけ湯する、ぎゃっ!べらぼうに熱い
源泉温度52℃ながら、かなりの投入量なのだろう、46〜7℃はある
意を決して入湯
入るなり手足の指先がじんじん痺れる
まさか一湯目からこんなストロング対決を余儀なくされるとは
3分もたずに上がる。体中真っ赤っかだ
先輩達も浸かるが、ふううううと息を吐きながら、30秒くらいであがってくる。そうでしょうそうでしょう
こんな湯船の中で寝たらスープになる。おじさんを煮込んだスープ、気持ち悪い
いや、これはつまりトド寝するなの張り紙
この辺りはトド寝の聖地古遠部からも程近い

あつ湯は癖になる
上がった時の爽快感が忘れられず、この後もよせばいいのに二度三度と入ってはあちこち痺れるのを繰り返した
上がるときに、入れ違いになったお父さん
「旅さ来てるんかね?この写真も撮っとき」
ペーハー値が可愛いので、普段は貼らない成分分析表を貼っておく

荒瀬共同浴場
秋田県鹿角市十和田大湯荒瀬25-3
200円
6:00〜21:00

ナトリウム-塩化物泉
(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
成分総計1.31g/1kg
pH7.9
泉温53.8℃

R103から変則の三叉路を左へ進むと100mほどで荒瀬共同浴場と書いた看板付きの駐車場がある
駐車場は5台分