栗駒山の麓には4〜5軒の温泉宿がある
立ち寄り湯が始まる10時より少し早く着いたので、そのまま登って栗駒山レストハウスへ行く
なんと大盛況、駐車場は満車で、通路や電気室の脇にまで車を停めている
確かに快晴。外出自粛の鬱憤を晴らすには絶好の行楽日和
レストハウスから山頂へは2時間程度で着くらしい。登ろうかとも思ったが、生憎トレッキングシューズを忘れてきた

しかし美しい山だな、残雪が所々残っていて、これもまた清々しさを感じさせる

さて、麓に戻り温泉へ

目当ての駒の湯はまだ休業中
その手前にあるくりこま荘で立ち寄り湯を乞う

浴場へ続く廊下には源義経の資料が所狭しと貼ってある
源義経といえば鞍馬山の天狗のもとで修行して、五条大橋で弁慶と戦って、一ノ谷、屋島、壇ノ浦で平家を滅ぼして、、あそうか、その後奥州平泉に落ちのびたんだ
ここが義経一族が自害した館跡、ここが義経の胴を弔った祠、連戦連勝の華々しい史跡身近に
あった関西出身者には不思議な気分だ

浴室は内湯と露天が一つずつ

内湯は4人サイズ、加温した湯がちょろちょろとかけ流されている
うっすら硫黄臭
のぼせそうなので早々に退散し、いざ露天へ

ああ、美しい
新緑の木々を眺めながらの入浴。林からは小鳥のさえずりと河鹿の鳴き声が聞こえてくる。そして時折木々の間から少し冷たい風が吹いてくる
これは一つの完成形だ
普段の嫌なこと、例えば歯槽膿漏で歯がグラグラしてきたこととか忘れて、私自身も清浄な何かに生まれ変わったような爽快な気分になる

源泉を投入できるバルブに気づき開放してみる
グキョキョキョ、プシャー
派手な音とともに冷たい源泉が出てきた
フレッシュ!これも清々しい!
あまり入れると次の人に迷惑だからすぐバルブを閉めたが、やはりフレッシュな湯の誘惑に負けてはグキョキョキョ、プシャーを繰り返す
加温で投入量が少ないと聞いていたのであまり期待していなかったが、良い意味で期待を裏切られた
ここは名湯、皆にお勧めできる良泉です

くりこま荘
宮城県栗原市栗駒沼倉耕英東95-2
‭0228-46-2036‬
500円
10:00〜15:00

含硫黄-カルシウム-硫酸塩泉(硫化水素型)
(低張性・弱酸性・底温泉)
成分総量1.1901g/1kg
pH6.9
泉温28.6℃

栗駒温泉郷の四角を右に
道は長閑な田舎道、速度注意
駐車場は30台以上余裕