川瀬賢太郎が山響初登場。
ピアノの松田華音との共演も初めてだという。
現代作曲家・細川俊夫は「僕を海外に引っ張ってくれた人」で、彼の作品を指揮するのはこれが10曲目だと。
「セレモニアル・ダンス」は、案に相違して実に静かな曲だった。
松田華音が、ラフマニノフの狂詩曲を華やかに、そしてまたしっとりと聴かせた。すばらしい。
5年間の推敲を重ねて完成したと言われる「運命」は、川瀬が「ベートーベン先生のエネルギーもメッセージもすごーい!」と。
ただ、テンポが速すぎると感じたのは、川瀬の溌剌とした指揮のためか、それともボクのトシのせいか?
ともかく、「プログラミングの達人」と言われる川瀬の面目躍如たる演奏会であった。