やはり強かった浦和学院 ― 「絆リレーの山形中央、みごと」 | 羽前日記

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帰するところ、わが余生を若者応援団として過ごしたい、そのために老化をなるべく遅らせて、との想いが強い。

4月3日(水)。

第85回記念選抜高校野球大会の決勝戦が行われ、浦和学院が17-1と済美を一蹴して初優勝を遂げました。

2回に1点を先取された小島が、尻上がりに調子を上げ、相手打線を翻弄しました。
球速こそ130km台ですが、ゆるい変化球とのコンビネーションが絶妙で、済美の打者に的を絞らせませんでした。

攻撃面でも、中盤戦からは圧倒的な破壊力を見せて、好投手安楽を打ちのめしました。

山形中央が11点取られたのも納得がいった、と考えるのは身びいき過ぎますか。

攻守両面でニ段三段のレベルアップをすれば、けた違いの力を持つ浦学に追いつく=全国優勝だ、という具体的な目標ができた点では、浦学に大敗したのもあながち無駄ではなかった、と言えます。

ともかく、今春の浦和学院はとび抜けたチーム力でした。

閉会式の「講評」では、奥島孝康・日本高等学校野球連盟会長がこう述べました。
「『東北絆枠』で出場した山形中央高校と、1回戦で初出場初勝利を飾った岩国
商業高校の対戦は、高校野球らしい、まさにキラリと光るものがあった、すばらしい試合でした。ずっと『絆枠』の意味を考えていたという山形中央が、3投手の好『絆』リレーを見せ、山口・岩国商業は、毎回の13安打で鋭く攻め立てました。両チームともに、全員が全力で戦い抜きました。みごとでした。」

余談:YouTubeに、応援席を移動しながら撮影するボクの姿がありました(t.m.氏の「山形中央三塁側自由席」)。ビックリしました。

ところで、寒河江の井田モータースを訪問したら、うれしいことがありました。
長嶋・松井の師弟コンビが国民栄誉賞を、とのニュースが一昨日駆け巡りましたが、
井田進一郎君が松井と同期で、「べにばな国体」の高校野球(中山町の県野球場)で対戦したのです。
準決勝で(星稜11-1日大山形)、エース笹原君を5回途中から救援したのでした。
進一郎君は、松井の直筆サインや、二人で記念撮影した写真を見てなつかしがっていました。
日大は渋谷監督の全盛期です。
なお、この夏の日大山形は甲子園大会で3回戦まで進み、進一郎くんもマウンドに上ったのでした。

思い出すのは、イチローが国民栄誉賞の打診を2度も辞退したこと。
彼が断わった、その理由も覚えていますが、何やら爽やかな印象がありました。
イチローらしいなあ、と。
そういえば、その昔、福本も辞退したのでしたね。

今回の2名の受賞に水を差すわけではありませんが、政権の都合もありそうですね。
この賞は、内閣の決定ですから。
横綱大鵬の国民栄誉賞が彼の死後になされた、ということで、あわてたのかな?
それとも、政権や野球界などから、様々な思惑もあって、「急げ!」の督促があったのかもしれません。
なんだか急だなあ、と感じたのでした。