現在行っている「2017年 冬の募金キャンペーン」(~2018年1月31)に、山友会のお墓を建立させていただいた浄土宗光照院 副住職の吉水岳彦さんより応援メッセージを頂きました!

 

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『手間ひまかけて、じっくりと』

 

昨年のクリスマス。

 

浅草山谷のお寺には、たくさんの山友会にかかわるおじさんが集まってくださり、たき火で〝焼き芋〟を焼いてくれました。

 

 

たき火は、飛び火をしないように、消えてしまわないように気をつけながら、みんなでずっと火を見守ります。

 

 

そして、白い灰にチラチラと火が残るおき火の状態になったらお芋を入れてゆきます。

 

 

熱さや煙と格闘しながらの、なかなか根気のいる作業です。

 

 

そして、長時間かけてできた数十本の焼き芋は、簡易宿泊所に住むおじさんたちや山友会に集まってきている人たちへのクリスマスプレゼントになりました。

 

 

寒い冬に、みんなで一緒に食べてホクホクニコニコ。

 

 

 

お腹も気持ちも温まる時間を過ごすことができました。


ご存知の方も多いと思いますが、レンジでチンした芋は、簡単に出来上がりますが、どうしても中身がパサパサしてしまいます。

 

一方、時間はかかりますが、手間ひまかけてじっくりとおき火で温めた焼き芋の中身は、ねっとりと甘くなるのです。
 

 

血縁ではないけれど、毎日顔をあわせ、くだらない冗談で笑い合い、同じ場所で時間を過ごすことができる山友会という居場所は、おき火のようにじっくりと人の心を言葉もなくあたためてくれます。

 

 

人間関係で傷ついた人や、孤独に生きるしかないとあきらめている人の固く冷えた心を、ゆっくりとあたためて熟してくれます。

 

焦がしてしまうような強い炎ではなく、燃え上がらないように、消えないように、ほど良い火加減を山友会とおじさんたちは見守ってくれます。

 

そして、じっくりとあたたまったおじさんたちは、焼き芋みたいに元来の深い人間味を出会う人たちに笑顔とともに味あわせてくれます。

 

 

人の心は変えられません。

 

しかし、安心して閉じた心の口が自然と開くときに、変わってゆくものなのかもしれません。

 

人の心をゆっくり芯からあたためてくれる山友会は、拙速に結果を求めようとする現代人に、いま一度ケアの在り方を問うてくれる貴重な存在といえるでしょう。

 

 

合掌

 

 

(浄土宗 光照院・社会慈業委員会 ひとさじの会 事務局長 吉水岳彦)

 

 

【2017年 冬の募金へのご協力のお願い】

ホームレス状態にある人々が、孤独さに凍える冬の夜を越えて、あたたかな人のつながりの中で春を迎えられるように。あなたのやさしさをわたしたちに託してもらえませんか。

(募金受付期間:~平成30年1月31日)

 

 

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