山友会の運営する無料診療所「山友会クリニック」は、おもにホームレス状態にある方など健康保険証をお持ちでないことにより一般の医療機関を受診できない患者さんを対象に、無料診療を行っています。
本日の山友会クリニックからのブログは看護師スタッフの丸田からのレポートです。
九州出身の私の中にあった「山谷」のイメージはドヤ街。
まさに、”山谷ブルース”の中にあった「日雇い労働者の街、山谷」でした。
今年1月に勤務を始めるようになった私が見た山谷は、高齢になって年金や生活保護を受給しながら暮らしている方や、路上生活者になった元労働者の方、比較的安価なビジネスホテルに宿泊する外国人旅行者が集まる街になっていました。
そしてこの山友会クリニックには、肉体労働や路上生活など長年にわたって過酷な生活を送ってきたために体や心の病気を抱えた方たちが、毎日やって来ます。
「日雇い労働者の街」のイメージを持っていた私にとっては、時代の流れを感じます。
一方で、違ってきたと感じているのは、私と同年代(ちなみに50代です(笑))や、「おじさん」って呼ぶにはまだ若いような、私の弟や息子と同年代の患者さんが来ていることです。
※おじさん…山友会を訪れる年配の路上生活者の方や元ホームレスの方のことを、親しみを込めて「おじさん」と呼んでいます。
最近、山谷では日雇いの仕事は少なくなっているようですが、世の中を見渡せば、派遣や非正規などの雇用形態で生活をしなくてはならず、不景気になると失業に追い込まれ、苦しい生活に追い込まれる方がいます。
そう考えると、時代は移り変わったけれど、不安定な雇用形態によって苦しい生活をせざるを得ない方が集まってくるという意味では、やはり山谷は今でも「日雇い労働者」の街なのだなあと思う今日この頃です。
(クリニック看護師 丸田)
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