5万分の1地形図、「静岡」を広げると、

静岡市の直ぐ西側で安部川と大きな支流の藁科川が合流している。

その合流点より藁科川の上流に 「木枯ノ森」 下流に 「舟山」 と言う名が記されていて、

何れも河原の中央に等高線1本分の島のような小山があるのが想像出来る。

 

気になりネットで検索すると、たちまち情報が得られる便利な時代になったものです。

 

両方とも古くからその景観が知られていて、

特に 「木枯ノ森」 は、古く万葉の時代から歌に詠まれ駿河の枕詞になっていると言う。

昔から、東海道を行き交う人の目に留まったようです。

また、その時の川の流れによって渡れないときもあると書かれていた。

 

となれば、自分の目で確かめなくては・・・・・・・・・

 

 

安部川の左岸、田町スポーツ広場の駐車場に車を置いた、

雲一つない晴天、風もなく穏やかな天気、大勢の人がスポーツを楽しんでいる。

私は、歩く、ひたすら歩く、・・・・・・・

 

停められている車の奥、河原の奥に見える森が、「舟山」ですが、流れを見てからにしたい、

目の前に安部川に架かる、安西橋が在るのでこれを渡りながら偵察して、

先に「木枯ノ森」に向かうことにした。

 

 

安西橋から見た、舟山、

幸いなことに流れは右岸の堤防に沿って大きく蛇行していて、左岸側には水流が無い。

こちらは何とかなりそうなので安心して、木枯ノ森に向かう。

 

安西橋を渡って直進、静清バイパスを潜ってすぐ左折して藁科川の堤防に上がると、

牧ケ谷橋が見える、その奥のこんもりとした森が目的の、木枯ノ森。

 

 

 

こちらは水量が少なく、いざとなったら瀬を渡ればなんとかなりそうだが、

橋を渡って右岸を確かめると、僅かな流れがあるだけだった。

 

 

 

この飛び石を利用して小さな流れを超えて河原に降りた。

水流に押し倒された草原を横切り上陸、河原いっぱいに流れる時もあるのだろう、

今年の水害の映像を思い浮かべると、自然の猛威を実感できる。

 

 

東側が正面、石段を上ると、木枯八幡宮の社がある。

 

 

現在ご神体は、参拝に流れを渡らなければならない困難さから、

陸地にある、羽鳥八幡神社に移されていて毎年9月に里帰りするお祭りが行われるそうです。

 

人の世界から川によって隔絶されいる、神聖な雰囲気が漂う異空間を感じたのだが・・・・・・

 

 

現実に引き戻された。

 

パワーをもらえそうな雰囲気はある・・・・・・

野鳥も安心して過ごせるのだろう、囀りが止むことがない。

 

流れを渡ろうかとも思ったが無理に危険を冒すこともない、もと来た道を戻った。

 

スポーツ広場に戻り、グランドの横を通り河原に降りる。

橋の上から見ると差ほどでもなかったが歩くと広い、なかなか近づいて来なかった。

 

 

 

島が近づいて振り返ると、富士山が望めた。

 

 

流れが当たる、北側は浸食されて崖になっている。

南側に回って全景を撮った。

 

 

 

南側先端に近くにある入り口、ここを入って30m程行ったら。

 

 

突然、刈払いがなくなり藪にふさがれた、ここまで来て引き下がれない、

地面が硬い所を見定めて突撃、

背丈を超える笹と綿毛を付けた雑草、踏み出すたびに綿毛が舞い上がりすごいことになった。

格闘する事10m、藪の中に白い杭が見え、探すこともなく三角点を一撃できた。

周りの藪を押し広げ写真を撮るスペースを作った。

 

 

 

資料によれば、元舟山神社の石碑が近くあるはずですが探す気にもなれなかった。

体中がムズムズして居たたまれず、大急ぎで藪を突き破り河原まで逃げ戻った。

シャツを脱いで綿毛を払い、センダングサを取り除いて一息ついた。

 

 

富士山をズームしてみました。

車道歩きがほとんどでしたが、一寸変わった歩きが出来ました。