私が20年勤めた会社を独立して曲がりなりにも講師として食べていけるようになった理由の一つに、「それはいい」より「それはおかしい」の数を増やしたことがあげられます。
社内講師になったころ、社内研修の常識は「一方通行」で「いかに流ちょうに滑らかに喋るか」ということでした。
しかしそれだとみんな研修中に居眠りを始めます。
講師はいつも怒鳴るのです。
「寝るんじゃない!」
私は「みんなをこんなに寝かせてしまうなんておかしい」
と思い、双方向参加型の研修に変えたら、アンケート評価がグッと上がりました。
さらにその研修の内容を出版しようと思ったのは、本屋さんに行った時に、
「これだけ本がたくさん出版されてるのに、自分の本が無いなんておかしい」
という訳の分からない憤りを感じたことからでした。
なぜ「おかしい」と感じたのかわかりませんが、その時感じた「おかしいじゃないか」という気持ちが無かったら出版していないと思います。
メンタリズムを知った時も、「これはいいな」と思いながらも
「この素晴らしい技術が世の中に浸透していないのはおかしい」
と思い、自分が育ったビジネスの世界に取り込もうと行動しました。
人の行動や発言には 「それはいいね」
自分自身には「それはおかしい」
を唱えるのです。
「それはダメ」
とブレーキをかけるのではなく
「それっておかしいよね?」
を見つけるのです。
「それはおかしい」を見つけるアンテナを鍛え、それを発信できる勇気をもって行動すればきっと成功できると思うのです。
え、そんな言うほど簡単じゃないって??
「それはおかしいね」