祝・世界ジオパーク認定!高知県室戸市がアツい!① ~室戸岬で感じる大地の鼓動☆~ | ブルー・アイランド通信

祝・世界ジオパーク認定!高知県室戸市がアツい!① ~室戸岬で感じる大地の鼓動☆~

世界ジオパークという言葉をご存知でしょうか?


世界ジオパークとは…




地球科学的に見て重要な特徴を複数有するだけでなく、
その他の自然遺産や文化遺産を有する地域が、
それらの様々な遺産を有機的に結びつけて保全や教育、
ツーリズムに利用しながら地域の持続的な経済発展を目指す仕組み。
2004年に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の支援により、
世界ジオパークネットワーク (GGN) が発足。
ジオパークを審査して認証する仕組みが作り上げられた。
(以上、wikipedia“ジオパーク”より。)




数億年に渡る地殻プレートの移動や火山・地震などの自然活動による地形の変化がはっきりと分かり、


こうした地殻変動がご当地グルメ・建物様式・温泉などご当地独特の文化を生み出しているエリアで、


はっきりと目に出来る地球の活動を、教育・観光・経済などの地元の発展に活用していこうとするのが、


“ジオパーク”の活動です。




国連ユネスコが認定・登録している世界遺産は、


過去の歴史的建造物や自然遺産を対象として今後の保存・維持を目的としていますが、


世界ジオパークは過去からの自然と人間の生活の営みに加えて、


ジオパークを活かした文化が現在いかに地域に根付いているのか(ジオを用いた学校教育など)…、


ということも審査の対象になり、


世界ジオパーク認定後も“ジオに基づいたまちづくり”が継続されていることが認められないと、


認定から4年ごとにある再審査の際に取り消しになる可能性もあるという…、


過去・現在・未来の全ての時間帯において、ジオと地域の結びつきが求められています。




昨年(2011年9月)、高知県室戸市地域が四国で初の世界ジオパークの認定を受けました!


日本内の世界ジオパークとしては5番目の世界認定になります。




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室戸市のシンボルとなっているのが、高知県東部から南へと突き出ている室戸岬


毎年、台風情報などでよく名前を聞くように、大雨や強い波が打ち寄せるベイエリアですが、


ここは地球のプレートどおしがぶつかり合うメカニズムがはっきりと分かる地域です☆


上記写真の“ビシャゴ岩”も大昔に地下深くから噴き出たマグマが水平に固まり、


更に後には、地震か何かしらの地殻変動によって、垂直に地面に突き出たものだそうです\(゜□゜)/




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また、室戸岬の東側の海の中は、何百メートルにも渡る急な断崖になっており、


断崖の下部でぶつかった深海の水が、崖に沿って急上昇!


こちらをくみ上げて、飲用・養殖・美容に活用しているのが室戸の海洋深層水です☆


海洋深層水を使ったお水やお茶の生産はもちろん、一年中出荷できるアオノリの養殖、


そしてミネラルをたっぷり含んだ海洋深層水は、美容・健康にも活用されています!


中でも、室戸の星野リゾート ウトコ オーベルジュ&スパでは、


深層水エステやマッサージを満喫したり、深層水プールやお風呂に入浴+宿泊したりという、


“タラソテラピー”を越えた、“ディープシーテラピー”を受けられることができます♪


女性の方はもちろん、男性にもぜひ一度足を運んでいただきたいスポットです☆




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このような大地の変動がもたらした室戸岬の変化に富んだ地形は、


かつては自然と真っ向対峙する厳しい修行の場として、


多くの修験者や悟りを求める修行僧を引き付けてきました。


四国八十八箇所を開いた、弘法大師・空海もその一人で…、




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こちら、岬の東側に残る洞窟、御厨人窟の中で真言百万遍を唱えるという大業を果たし、


洞窟の外に現れた“空”と“海”の光景(大日如来の世界)と一体になり、


この経験から「空海」と名乗るようになりました。




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御厨人窟の中から、空海が見つめた外の世界を拝むことができます。


出口の形が“ピカチュウ”に似ているという話も聞きます…(^o^;)。




こちらのように、室戸では地球活動が地元の食や歴史などの文化を形づくっている光景がはっきり見えます☆


もちろん、室戸岬以外にもジオに関する見どころは盛りだくさん!


次は室戸スカイラインを登り…、岬の上部へ向かいます♪