冬の夜空(撮影の為に)


 寒い日々が続いていますが、少し星の話を書きますね。

 誰も良く知っているオリオン座の写真です。


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 三連星の下に縦に3個の星が見えると思います。そこに、あるのがオリオン星雲です。この写真は、望遠鏡に一眼レフのカメラを載せて写しています。レンズは85㎜だと思います。

 絞りは816だと思います。シャッタースピードはバルブで5分は掛けていたと思います。

 次の写真は、レンズを変えて200mmだと思います。絞りは11でタイムはバルブで5分追尾します。そして、追尾を止めて星を流しました。(流しも5分は掛けていると思います。)


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 次の写真は。オリオン星雲だけを写す為にレンズを400mmに入れ替えたと思います。

絞りは16だったと記憶をしています。タイムは5分~7分だったと思います。


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 鳥が羽を広げたように写っていますが、可視光線ではないので実際の人が双眼鏡で覗くと目には薄く白く見えると思います。

 (注意)

 シャッターはすべてレリーズを使っています。ここまでの撮影には追尾をする赤道儀が必要です。

 次の写真は、三脚に一眼レフを取り付けて固定写真を写したものです。ヒョロヒョロと写っているものがありますが、これはスペースデブリです。

 写した対象の星座はカシオペア座です。レンズは85mm16ぐらいに絞りタイムは30分だったと思います。


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 (スペースデブリとは)

 これは、これまで打ち上げたロケットの残骸と言ってもいいと思います。たまたま偶然に大気圏に突入して燃え尽きている所が写りこみました。

 固定写真だと、こうして星が動いているように見えますが、実際は私たちの地上の地球が回っていることが理解できると思います。(理科の時間に見たことがあると思います)

 次の写真は、以前紹介しました木星です。木星独特の筋が見えると思います。この写真は、望遠鏡に取り付けて写しています。タイムは4秒ぐらいです。(追尾しています。)


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 次の写真も木星ですが、木星の有名なガリレオ衛星(イオ・エウロパ・ガニメデ・カリスト)を写し込むために望遠鏡の倍率を下げまして、シャッタースピードは10秒~15秒ぐらい長くしたと思います。子供達に使う教材として写した記憶があります。(追尾しています。)



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 こうして写しますとガリレオ衛星が写す事が出来ます。

【注意】

星夜写真には、こうして追尾する赤道儀が必要となります。赤道儀とは、星を自動で追尾する機械です。これが無いと追尾は出来ません。どんな物かと言いますと下記の写真にあるような機械です。


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こうして赤道儀にカメラを取り付けて、追尾写真を撮っていきます。この時必ず必要な物はレリーズです。これは、ブレをなくすために必要です。

そして、レンズフードが必ず必要です。これは、夜露でレンズが曇るからです。ですからカメラは一眼レフを使います。

私は、個人的にデジタルカメラは星夜写真では使いません。それは、デジタルカメラはノイズが出るからです。特にバルブを良く使いますからノイズを出さない為にもフィルムカメラを使います。

長文になりましたが、こうして撮影をしていました。

【追伸】

長くなりましたし、今日は用事がありますので読み逃げして下さい。ですからペタを閉じさせて頂きましね。


                 マーボー