退院後 Ⅹ

 



 私は知らずしらず呼吸が荒くなりハアハア言っている時がありますが、こんな経験は緊張した時とか、激しく活動した時になってはいませんか?

 私達人間は宇宙と密接な関係が有る事をご存じですか?

 よくわかる例を申しますと、海辺に行きますと心穏やかになると思いますが、それは、打ち寄せる波が一分あたり18回の満ち引きが有るからです。この波の満ち引きは月と地球の引力の関係です。

 この18回の満ち引きは、人間の一分間の呼吸数なのです。運動や激しい行動をすれば早くなりますが、普段落ち着いた気持ちの時は1分間だいたい平均すれば18回なのです。

 この18回の倍数は36になりますが、この36と言う数字は体温です。人によっては差が有りますが体温は36度ぐらいです。

 また、36の倍数は72ですが心臓の鼓動が72回ぐらいです。この心臓の鼓動も運動や激しい行動、そして、心配事が有ったりすると心臓の鼓動は自然と早くなります。

 さらに72の倍数は142になりますが、これは最高血圧の値ですから、これを超えると高血圧と言われたりしますよね。

 人それぞれ仕事も違いますが、呼吸が乱れると色んな意味で体には余り良くないそうです。

 「そんな事言っていたら仕事にならん!運動も出来ない!」と思われたでしょう。そうなのですよ、あなたが言っている事が正しいです。

 私も病気になるまではひたすら仕事に遊びにその他にも、色んな自治会行事や会合で忙しいのが普通です。

 都会生活の皆さんを見ていると、サラリーマンの方々も朝夕の満員電車での通勤、車での出勤もラッシュでイライラされているのを見る事が出来ます。

 そうかと言って田舎は田舎で畜産農家や養鶏場や農家の方は朝がすごく早いですよね。

 漁業に携わっている方も夜中から出航して仕事をしています。港でもセリは朝早くからやっていますからね~。

 今の日本は24時間絶え間なく活動しているとも言えますね。でも、この不規則な生活により突然死とかが増えてきたように思います。

 私が幼い頃はもっとゆっくりと一日の時間が過ぎていたようにも思いますが、そんな事を感じるのは私だけなのでしょうかね?

確かに高度成長と共に生活は変わりましたが、本当にそれだけでいいのかな~とも感じています。

どこか時間に追われる毎日のような気がしてなりません。確かに昔と比べると便利な社会になりましたが、私が幼かった頃にはテレビ・洗濯機・自動車・様々な電気製品・電話も有りませんでしたが、それでも何も不自由を余り感じませんでした。

私は事情が有ってお爺さんお婆さんと過ごした時期がありましたが、当時は子供でもお手伝いをする事は当たり前でしたし、おやつも今のようにお菓子は余り買ってはもらえなかったように思います。

でもね、今よりも心豊かに1日を過ごせていたようにも思うのです。

病気をしたからかもわかりませんが、もっとゆったりと過ごせる時間が必要な気持を持とうと思うのは私だけなのかも知れませんね。

現在の生活にはお金ももちろん必要ですから仕事も大切ですが、あわただしく動き回る日々の中に、ひと時の安らぎを取り呼吸を整えて時間を取るのも良いのではないでしょうか?

           マーボー