2012年8月18日 アルカ・デ・ピノ→サンティアゴ・デ・コンポスティーラ その1 歩行距離21km
この日は 思ってもみない出来事があり一番悲しい日となりました
また、スペイン巡礼の最後を迎えることになった日ともなりました。
スペイン巡礼の最終地のサンティアゴ教会にとうとう到着できた日です!

いよいよ巡礼最終目的地のサンティアゴ・デ・コンポステーラまで21kmとなりました。
韓国人の牧師さんたちは、本日12時までにサンティアゴのアルベルゲに到着したいとのことで、私と娘も一緒に早朝5時半に出発です。
私と娘は、サンティアゴの手前のモンテ・ド・ゴッソまで進むことに決めました。

昨日と同じく、暗闇の中は牧師さんが懐中電灯を照らしてくれながら歩きました。
すばらしい気遣いにいつも恐縮です!
そして、4kmほど進んだら、BARが開いていました。

朝食として、とりあえずカラカオ。

だって、スペイン語は全くわからないからーーーー!

軽い朝食が終わり、歩き始めます。
神父さんがご馳走してくれました!

昨日よりは、足の痛みはなくなってきていて、歩き方の問題に関して少しは復活の兆し

最終到着地のサンティアゴに近づいているので、他にも巡礼者が多いです。

いよいよ、サンティアゴ・デ・コンポステーラまであと12,5km。車で走れば10分ちょっとでしょうか?!

巨大すぎるナメクジが道をふさぐ。

おもしろいお兄ちゃんは、おもしろすぎるジェスチャーをして娘をいつも笑わせてくれます。朴くんの面倒もしっかり見てくれています。

ナメクジを写真におさめているところ。

サンティアゴの空港の近く、森の中を通ります。

小さな教会の前を通ります。San Paioという村かな?
日本語ペラペラの献さんは、とってもおもしろくて大変頼れる存在。
この後すぐ、今回のスペイン巡礼では、韓国人の牧師さん達一行とはお別れを迎えることとなります。

が、献さんとフェイスブックでつながったおかげで、実はこの4ヶ月後の2012年12月に大学時代の友達と韓国旅行に行き、韓国にて再会を果たすことができたのでした

テレビ局の近くのBARで、韓国人のみんなも休憩をとっていました。
そして、そして。。。。。。。。
このBARで、なんとなんと、大事件が発覚しました。
クレデンシャル(巡礼手帳)にスタンプを押してもらおうとした娘が、クレデンシャルがないことに気づきました
泊まった宿にクレデンシャルを忘れてきたというのでした。
がーーーーん
あんなに必死で歩いて、必死で集めたスタンプの押されたクレデンシャル
汗と涙と思い出のたくさんつまったクレデンシャル

べつに巡礼証明書はいらないけれど、クレデンシャルが私達の歩いた軌跡をつづってくれていたのでした。
娘はスタンプを集めるために、教会やBARを見つけては、とっても楽しそうにスタンプを押していたのでした。
スタンプやシール集めがなんで子供に人気があるのかわかりませんが、娘も、この旅では唯一の楽しみとして必死で集めたスタンプでした。
それを置いてきてしまったのですから、娘へのかわいそうな気持ちもわきあがり、そして怒りもわきあがり、、、、、。
私のとった行動→ 疲れと落胆のためか、ついに娘を責めてしまいました。
巡礼中にもたくさんの落し物や忘れ物をした娘。(私もしましたが
)
日常にもたくさんの忘れ物をする娘。
いつも、忘れ物をする旦那。。。。
いつも、鍵と携帯を探し回っている旦那。。。。(なぜ旦那が出てくる!?)
旦那とそっくりの娘。。。。。(娘は顔も中身もそっくりだからです
)
たくさんの感情が、1ヶ月の疲れとともに大きくのしかかってきて、涙と怒りが出てきました。
そのため、怒ってずんずん進む私の後を、娘は一人、とぼとぼとついて歩いていくこととなりました。
5kmほどそんな状態で歩いていると、、、、
モンテ・ド・ゴッソの丘に到着しました。
ここは、「歓喜の丘」と呼ばれています。この丘から、巡礼の最終目的地であるサンティアゴの大聖堂が見えるので、昔の巡礼者は感極まって歓喜したといわれているのです。

この丘についたとたん、私がなんて非情な態度を娘にとっていたのかが一瞬にわかり、娘に 「ごめん!!ごめんね!!!ママが悪かった」と娘に詫びました。
娘は、私の言葉を聞いて、初めてぽろぽろと大粒の涙をこぼしました。
不満ひとつ言わずに、一ヶ月巡礼に付き合ってくれた娘。
そういえば、娘が私に聞いてきたこともありました。
「ねえ、ママ。 この道を歩き終わったらどうなるの?」
この旅の かなり最終地点あたりで!です。
その一言に私は驚愕しました。
娘は全く目的もわからず 灼熱の中を 1ヶ月間毎日前へ前へと進まされてきたのです。
娘にとてもかわいそうなことをしてしまったかも。。。。。
そんな後悔と惨めな気持ちが私を苦しめました。。。。
私は、自分の感情を一番にしてしまっていて、一番身近にあった、一番大切なものを忘れてしまっていたことに気づきました。
素直に頑張ってきてくれた娘に一番感謝です!!!!
これからも 娘が私を助けてくれるのでしょう。。。。
サンティアゴの地を目前にして、大きな浄化が起こったようです。
まさに、スペイン巡礼は禊の道
この日のことを思い出すと、今でも心が痛みます。。。

私と娘は、すっかり仲直りをしました

韓国人のおばちゃんと。

そして、歩いているうちに、大変お世話になった韓国人の皆さんの姿は見えなくなり、、、。
とうとうこのままお別れとなってしまいました。

サンティアゴ・デ・コンポスティーラの街が見えてきています。

こちらはモンテ・ド・ゴッソの大巡礼者宿です。

娘と話し合った結果。もう、最終目的地のサンティアゴまで歩いていっちゃおう!!ということに。あと9.5kmくらいの歩きです。

アルベルゲ(巡礼者宿)がいっぱいで泊まれないときは、他にペンションでも探そうと思いました。

とうとう、サンティアゴの街並みに突入です。

「SAMTIAGO」という看板があります!

すぐに一軒目のアルベルゲを見つけました。

入り口には、かわいいわんちゃんが。
アルベルゲはもちろん、すでにいっぱいで泊まることはできませんでした。

ずんずん旧市街に入っていきます。サンティアゴ・デ・コンポスティーラの旧市街は世界遺産です!

巡礼者が多いので、後をついて行くだけです。楽チン!

もう少しで、サンティアゴの大聖堂に着くのですが、お腹がすき過ぎたのでこちらの広場で

甘いパンを買ってかぶりつきます。

ペンションマークの「P」という看板を見つけました。
値段を聞いたら娘と二人で60ユーロとのこと。アルベルゲに比べたら超高いけど、日本と比べたら安い。
何より泊まるところがないと大変なので、こちらのペンションに即決です。

カードが使えないとのこと
現金を持っていなかったので、ATMでカードのキャッシングに行きます。
外国ではカードのキャッシングが一番レートが良いです。
ATMがスペイン語のみで、英語の画面に切り替わらずに困っていると、家族連れの英語ができるやさしいスペイン人が教えてくれました。
私が機械に打ち込むたびに、暗証番号を見ないように、いちいち外に出て行ってくれる気遣い。このようにたくさんの人に助けられた旅でした。

1階はアイスクリームやさんになっていて、エレベータなしで5階まで進んで行くと、屋根裏部屋のような小さくて可愛いお部屋です。

天窓からは、

なんとサンティアゴの大聖堂の尖塔が見えます。

小さなシャワールームとトイレですが、部屋に付いている快適さ。
これまでのアルベルゲ生活と比べたら天国のようです。

とりあえず荷物を降ろしたら、近くのBARでランチです。まだまだ、最終目的地の栄光の門までたどり着いてはいません。

エンサラダとスープ。

サラダのにんじんの食べ残しで、カミーノの矢印マークを作る娘。

メインは鶏肉にしました。

デザートはフルーツカクテルとライスプディング。

BARにもわんちゃんが寝ていました。このように犬と入れるレストランが日本にもあるといいなー。

さて、お腹もいっぱいになったので大聖堂に向かって歩きます。
この建物が、実は大聖堂の裏側なのでした。

このトンネルをくぐると、、、、、、、

ジャーン
大聖堂のあるオブラドイロ広場です。

振り返ると、サンティアゴ・デ・コンポスティーラの大聖堂(世界遺産)です。
着いた!着いた!
とうとうサンティアゴに着いた!!!!

右の建物が、昔の巡礼者のための救護院。今は立派なパラドールとなっていて宿泊できます。

大聖堂の前にある、巡礼者を導くマークです。
最後の貝印を、、、娘と一緒に踏んで、、、
最後の一歩!!!!!!
こうして巡礼の旅がとうとう終わりを迎えました。

1000年以上前から巡礼者の目指してきた大聖堂が目の前に!

1ヶ月間灼熱の下、つらい思いを毎日繰り返して、進み続けた挙句、とうとう最終目的地に到着した訳なのですが、、、、私達ったら、、、、なんか感動がないみたいで、、、、、。あはは。

このあと、ヤコブ様の待つ、大聖堂の中へいざ!