2022/05/16.

 

今日の天気予報は雨降り.今朝のウォーキングの時間は小雨だったので,軽く公園の様子を見てきました.

(写真は 22/05/16 05:41)

小雨の池にはカルガモさんがいます.数えてみたら7羽の姿がありましたが,そのうち何羽かはどこかへ飛び立っていきました.

 

(写真は 22/05/16 05:45, 05:46)

カイツブリさんは池の東エリアに2羽いました.大・水ペアだと思います.

 

東から西へ池の様子を探りながら泳いでいます.この感じでは抱卵よりも他のカイツブリペアが気になっているよう.今朝はバトルは見かけませんでしたが,大も水もハイテンション.まだ他のカイツブリペアが池にいるように思えます.大・水ペアはこの池を独占したい感じ.一方の他のカイツブリペア.所在は定かではりませんが,いるとしたらほとんど姿をみせず隠れています.大・水ペアがいてもこの池で子育てしたい感じです.餌がどれぐらいあるのか分かりませんが,いつもの池で2組のカイツブリペアの雛誕生が見れたら私は嬉しいのですが・・・

 

 

話は変わってカルガモ(マガモ)の孵化の事.

 

ブロ友のかたつむりさんが4月から,毎日見守っていた雌マガモさんの抱卵.雛の誕生報告を私も楽しみに待っていたのですが,残念ながら孵化しなかったようです.そこで,カルガモの卵が孵化して雛が誕生する割合を見積もってみたところ,1,2割程度.(詳細は下に書きますが,閲覧注意です.)

 

孵化できない理由はいろいろあると思いますが,かなり少ないですね・・・.カルガモの多くは巣が分からないので,孵化しない場合は人知れずがほとんどなんだと思います.

 

時々見かけるカルガモ親子は,孵化率から考えて,その難関を頑張って乗り越えた母鳥と,産まれてきた雛です.さらにたくましくなって成長してほしいと思います.その雛がしっかり育っていくために私たちができることの一つはいろいろな事実を伝える事かと思います.ありのままの自然の厳しさや,人との関わりの事を.厳しい自然の中で生きる雛たちが,少しでも安心して成長できるように,その状況が多くの人に伝われば,明るい未来があるのかなと思います.

 

 

 

 

===!閲覧注意!===

 

ここから先は,カルガモの卵がどの程度の割合で孵化するか?その確率の話です.内容的に無機的な感じですし,不快に感じる方がいるかもしれません.『生死』や『誕生』に対して敏感な方はこの先に進むのはお控えください.

 

私は生物の知識がほとんどありません.ここでは統計・確率の観点からカルガモの卵がとの程度の割合で孵化するか見積もってみました.

 

生息しているカルガモは常に一定数,増減が無いことが前提です.ここで使うのはこの条件だけです.

 

まず,1羽のカルガモが生む卵の数.これはWikipediaに10~14個とあるので,10個とします.ここで,カルガモは雌雄同数いて,1歳以上(成鳥)の雌は必ず毎年産卵するとします(★).雌雄2羽のカルガモから10個の卵が産まれ,言い換えると親カルガモ1羽あたり5個の卵ができるという事です.

 

次に,雛カルガモ(1歳未満のカルガモ)の生存率はバードリサーチニュース2019年8月: 4『生き残りが厳しいカルガモのヒナ-4割の家族で全滅 カルガモ・サバイバル調査2019の報告』の図から概算して40%です.

 

そして,カルガモの平均寿命を調べてみましたが,これがなかなかはっきりした資料が見つからなかったので,とりあえず5年としました(★).そうすると,毎年亡くなるカルガモはざっくり全体の1/5(20%)です.

 

必要な事柄は揃ったので卵が孵化する割合を計算してみます.

 

まずカルガモの全体数の5倍がその年産まれた卵の数です.

(例えば全体が100羽なら卵は500個です.)

 

次に孵化する割合が分からないので,これは最後に計算することにして,実際に孵った雛の数の40%が1年間に亡くなるカルガモの数と等しければカルガモの総数は変化しないことになるので孵った雛の数×0.4=全体×0.2です.従って,孵った雛の数=全体×0.2÷0.4=全体×0.5です.

(成鳥まで育った雛の数は全体100羽のうち毎年亡くなる20羽に等しくなります.従って,孵った雛は50羽になります.)

 

孵化する数=孵った雛の数なので,全体×0.5を卵の数で割れば孵化の割合になり,全体×0.5÷(全体×5)=0.1(1割)となります.

(孵った雛が50羽に対し500個の卵があるので,1割しか孵化しないことになります.)

 

★実際にカルガモが産卵できる年齢や平均寿命によって答えが変わってしまいますが,実際に普段見かける成鳥カルガモの数と,昨年見かけた雛の数を考えると,それほど的外れな見積もりではないと思います.一応,公式化しておきます.

孵化率=2÷平均寿命÷雛の生存率÷平均産卵数