フリーライター 石毛さち
先日、少し長い時間、電車に乗るので気軽に読める本を買おうと何気なく手にとったのが、群ようこの文庫本『ぬるい生活』(朝日文庫)だった。群さんのエッセー、昔はよく読んだけれど、ここ10年以上ごぶさた。タイトルから想像すると身辺雑記で面白いはず、と中身を確かめずに買って、早速、電車のなかで開いてみたら。
「つねづね更年期障害で悩まされていた友だちが、先日、パニック障害を起こした」とか、
「更年期という年代は、親が亡くなったり介護が必要になったり、子供は進学、就職と、生活の上でもあらゆる変化が起こる時期である」とか
「まあ、のんびりやればいいやという雰囲気で、私はぬるい更年期の日々を送っているのである」。
どうやらテキトーに投げたボールがストライクゾーンのど真ん中だったようで…。更年期障害にまつわる話のオンパレード!!(本の初出は2006年)。「そんなにひどい症状の人もいるんだ」と驚いたり、男の人がうっかり買ってもいいように?男性の更年期話もあったり。ああ、できれば遠ざけたい話題なのに、やっぱりコーネンキが私を呼んでいる!?
本のなかにも、ホメオパシーのレメディーで改善を試みている人の話や群さんがアガリスクを服用(当時の話ですよん)していることなどが出てきたけれど、何かに頼りたい切実な思いは誰にでもあると思う。私はというと、子宮がん検診に行ったときに婦人科の女性医師に大塚製薬の『エクエル』を勧められ、4か月前から飲んでいる。ひどく困った症状はなくても、立派なお年ごろだし、閉経してエストロゲンが減っているのは間違いないし、補えるものがあるなら補っておきたいと思ったからだ。ちなみに、その病院の受付の女性(推定50代後半)も飲んでいるそうで、彼女の肌がツヤツヤだったのも、「コレはいいかも!」と前のめりになった理由のひとつ。
ちょっと残念なのは、エクオール(エストロゲンに似た働きをするもので、体内で作れる人もいる)が作れる体かどうか、尿検査で調べることができるという話を、飲み始めたあとで知ったこと。先に知っていたら絶対に調べたのに。『エクエル』の服用を少しの間やめれば検査できるそうなのだけど、いま、なんとなく調子がいい(というか、悪くない)と感じているところなので、やめることはできない。正直、具体的な効果はまだわからないけれど、心の支えになっていることは確か。更年期は心の浮き沈みも激しいときだから、頼れるものがあるというだけでよかったと思っている。このまま飲み続けて、また変化を感じたら報告しますね。それにしても、エクオールが作れる体かどうか、知りたかったな。(…しつこい)。これから飲もうと思っている人は、先に検査をぜひ。自分の体のことを知ることができるのは面白いもの~。
