(年が開けたら、本記事はアメンバー記事に移行します)
長くなります。
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デスク周りを片づけていたら出てきたGI-SCREEN同意書。
署名してからほぼ2年(も)経過している。
とにかく2年しのげ
再発後に高校同期のがん専門医Hに相談したときの言った事・・・
2年経てばまた新しい良い薬が出てくる、という意だ。
この間、確かに免疫チェックポイント薬の適用が拡大した。
キイトルーダは、MSI(H)またはdMMRに該当する標準治療の選択枝が乏しくなった全ての固形がんに適用できるようになった。
2年凌いだ・・・・
が、残念ながら小生はMSI(stable)で・・・
上記のチェックポイント薬はほとんど効かないタイプ(もちろん保険適用外)・・・
なお、MSI(Microsatellite Instability)がHighとは、DNAがRNAに転写される過程でどんどんエラーが起こってがん化しやすい遺伝子多型。dMMR(deficient Mismatch Repair)は、エラーが発生した時の修復機構(消しゴムと書き込みペン)が欠損している(無い)タイプだ -つまりどんどんエラーが発生し、それが繰り返される-。
人体の設計図をコピーするたびに、大事なところが書き換えられてしまいワルモノが増殖してゆくのだ。
この仕組みについてはオンコロに掲載されている図がわかりやすい。
https://oncolo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/01/da9c8fe340571bb3c3001d536a63234d.jpg
なお、MSIに関する記事はコチラ
MSI(H)は、10-15% (信頼できる疫学かどうかは不明??)にしか認められず、そのうち奏功するのは20%程度。
100人当たり2-3人とほんとに少数・・・・。
まずハズレる、当たればめっけもの。
と思っていたので、ショックと言うほどの落ち込みは無く、あぁ残念だった、とアツくなることもなく受け止めている。
実際、小生の周りでこれに該当した人は未だ皆無デス。
通常の治療に対する反応性が乏しいということが研究の端緒の一つになったMSIの差異による研究。
今や、稀(全体の10-15%)の方が可能性が拡がっているというちょっとした矛盾?これ、やっかみ?(笑)
もちろん、治療選択が拡大したことは、サバイバーには福音であることは理解してますよ、はい。
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さらにMSI(stable) だったことよりも残念なことを目にしてしまう。
上述のオンコロの「がんの臨床試験(治験)一覧」を見たことだ。
進行中の大腸がんの治験が・・・・・
無い
orz.....
そんなこともあってモヤモヤして臨んだ今年最後の治療日(26日)。
ひとしきり現状の説明が終わった後に、キイトルーダの話題(雑談)が出たので いつも寡黙な 主治医に質問してみた。
大腸がんの治験は行われていないですね・・・
いや、いろいろありますよ。
アメリカの追承認の可能性もありますし。
普段は物をあまり言わない主治医が語ると、それなりの説得力がある(笑)
そして、確かにありました(コチラ)。
オンコロ、情報古いよ~
やはり、粘れということだな。