台風接近が予想されている地方の皆様、十分にお気をつけください。そして、一切の被害が起きませぬように。

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筋(肉)は、自立した生活に必要ですし、何かのときのタンパクの貯蔵庫ですから、”ある”に越したことはありません。

また筋は、縮む―伸びるを繰り返すことで血流やリンパを送り出しますので、浮腫予防にも大切な役割を果たします。

 

歳をとるにつれて、筋はやせて小さくなり、動きが少ないとそれは加速されます。

 

ところが、筋は、他の臓器と異なり、何歳になっても(90歳を超えても!)トレーニングによる効果(若返り)が期待できることが知られています。

 

事実、米国のwebにはよく下記のフレーズを見かけます。

It's never too late to start exercising !

(運動を始めるのに遅すぎるということはない

→年をとって運動を始めても遅くない!)

たとえばコチラ

 

そして、筋トレには、炎症を抑えるミオカイン(マイオカイン)の分泌も期待できます。(小生の「休薬をめざす戦略」で少し触れました→コチラ

 

が、抗がん剤服用中は運動はなかなかできません。

休薬中の短い時間に効率よく実施しなければ!

 

そういう時に使える方法論を紹介します。

 

筋肉筋肉筋肉筋肉筋肉筋肉

 

外野はオミットする(家で一人で行うコソトレ・・・笑) 

筋トレのコツです。 結果にもコミットしますチョキ

 

ポイントは三つ! 

1.疲れるまでやる! 

2.筋が伸ばされながら力を発揮する方式で鍛える!

3.筋を休ませず鍛える!

 

ダンベル

1.疲れるまでやる(笑)  <強度と時間の観点から>

  以前は、強い運動負荷をかけないと筋は発達しないと言われてましたが、弱くても回数を重ねればある程度の結果が期待できることことがわかっています。

ただ、疲れるまでと言ってもね~ 時間がかかり過ぎ。

 

ダンベルダンベル

2.筋が伸ばされながら力を発揮する方式で鍛える!

 <関節運動と筋の長さの観点から>

筋の伸び縮みの形式は、三種類あります。(詳しくはコチラ

 

①は筋が縮みながら力を発揮する、最も一般的な方式。

②は、鉄アレイ(に見えないか・・)の力と筋の縮む力が釣り合っている状態。

③の方式が筋力アップには有利な方法です

鉄アレイの力が、筋の縮む力より勝っているので、関節は伸びて行きます。

階段をゆっくり降りる時の前に出した方の太ももの筋、支える脚のお尻の筋がこの状態です。

※関節に痛みがある場合は、関節の動きが伴わない②の方法を使います。

 

ダンベルダンベルダンベル

3.筋を休ませず鍛える!

 (加圧トレーニングの理屈と類似の方法)

 <筋内の生化学的な観点から>

加圧トレーニングの理屈を簡単に言うと、血の流れを阻害して、疑似的に疲労した状態をつくることで、成長ホルモンの分泌を促進することです。

この時、筋内は乳酸が溜まり酸性に傾いています。

 

これを加圧せずに行います。

 

筋が働いているときは、(筋が膨張するので)筋内の毛細血管はつぶされ血の流れが阻害され、リラックスさせるまで筋内は乳酸により酸性に傾きつづけます(加圧Trとほぼ同じ理屈 コチラ

 

実際には、筋をリラックスさせることをせず(筋を緩めない)、繰り返し運動を行います。スクワットをするときに、完全に立ち上がらないで(膝を伸ばし切らないうちに)、そこからまたスクワットを行います。これを繰り返す感じです。

ちなみに、スクワットは身体を支える大きな筋がたくさん参加しますので、おススメの運動課題です。キッチンでもTVみながらでもどこでもできますヨ。スクワット

 

まとめ

とにかく、ゆっくり運動を行うことです。4カウントくらいかける運動は8-12くらいで実施します。

これで、①-③の要素が全て含まれます! 

すばらしい !! (自画自賛)

 

注意: 

1.血清アルブミン値が3.8以下の場合は、筋トレを始める前に、まずはこの数値の向上を!

2.紹介した方法は、不整脈や高血圧などの心臓ー肺の危険がある方は不向きです。

 

Let's exercise !