10万円の給付金についてムスコと話をしました。マスクですらまだ届かない状態なので、いつお金を受け取ることが出来るのか、当てにはしていません。

 

 

それでも全国民一人ずつ10万円。生まれたばかりの赤ちゃんも対象なので、14歳のムスコにもお金が届きます。給付金は国の借金になって、将来税金として課される可能性も大きいわけですから、親だからといって子どものお金を勝手に使うわけにはいきません。

 

 

そもそも、なぜお金が給付されるかについて、私なりの考えをムスコに説明しました。一つめは、今回のコロナ対策で収入が激減した人を救済するため。感染防止のためにお店を開けられない人、会社に行けない人、多くの人が収入を減らして困っています。これについてはムスコも理解していました。でも、子どもはそもそもお金を稼いでいるわけではないので、この目的だけだと、子どもにもお金が支給されるのはおかしいことになります。

 

 

それではということで、次の理由として経済の活性化の話をしました。金は天下の回りものというように、お金の動きが鈍くなると経済が鈍化します。ものを作って売る。お金を稼ぐということは、お金を払う人もいるということ。そうやってお金が移動することで経済が発展していく。こんな感じに、中学生にも分かるよう簡単に説明をしました。(難しい説明は出来ないので・・・)

 

 

危機的な状況になるとなるべくお金を使わないよう、貯蓄を減らさないようにと思いがちですが、これでは経済は縮小していきます。ただでさえデフレが続き、モノに溢れた現代。最低限の生活で良ければ、それほどお金を使わなくてもやっていけます。一方で今回のコロナ危機で富の集中が進んで、お金持ちはさらにお金持ちになっていきます。

 

 

今回の10万円というのは、ある意味、一人一人平等にお金を使う権利を与えられたようなもの。なので、お金を使って経済の活性化に貢献すべきです。とは言え、子どもに10万円を自由に使わせるわけにもいかないので、とりあえず5万円ぐらいで何か買いたいものがないか、とムスコに聞いてみました。

 

 

出てきた答えは「パソコン」でした。確かにオンライン授業などでパソコンは必要です。今は私のものを貸していますが、ムスコ専用のものがあってもいいかも知れません。子どもがインターネットで何をするか分からないので不安な部分もありますが、既にプレステやiPodを使ってネットにアクセスしています。今さら心配してもしょうがありません。

 

 

こんなことでもなければ、ムスコにパソコンを買ってあげようなどとは思いませんでした。お金を使うことで経済の活性化に貢献する。必要なものを買うのは当然ですが、たまには無駄遣いもしてみる。浪費家には、いい大義名分が出来ましたね。

 

 

最後に、10万円もの大金をばらまくことは政府の人気取り、選挙対策の目的もあるということは、子どもの夢をつぶすようにも感じられたので、言うのは控えました。大人の事情があることは自然と分かっていくでしょう。