先日の「イッテQ」は、過去の名場面の再編集特別版ということで安室奈美恵の引退企画を放送してくれました。改めて見ましたが、やっぱりいいですね。内容は分かっていても、思わずジーンとしてしまいました。さらにHuluでは、引退興行のドキュメンタリー番組をトータル4時間以上無料配信しています。全て見ましたが、これが涙なしには見られないほどです。

 

 

25年も歌手を続けていて、見た目やパフォーマンスが全く衰えないのは奇跡。さすがプロですよね。見えないところでいろいろな努力をされていたのでしょう。だから、彼女を見るだけで感動を覚えるのだと思います。

 

 

平成の歌姫の代表と言える安室ちゃん。時あたかも、ライバルといえる浜崎あゆみについては、現在「M 愛すべき人がいて」というドラマが放送されています。作り物のドラマで注目されているあゆと引退ステージのドキュメンタリーで幕を下ろした安室ちゃん。ともに紆余曲折ある人生を送ってきていますが、歌手としての評価にはかなりの差がでてしまったような気がします。全盛時はライバルと目された二人でも、時を経ることで決定的な違いが生じてしまうことが、時として起こります。

 

 

昭和のアイドルで言えば、山口百恵と桜田淳子。同じ年のデビューの二人ですが、最初は淳子ちゃんの人気の方が上だったと思います。「わたしの青い鳥」などのヒット曲を連発していただけでなく、「全員集合」などのバラエティ番組でも大活躍。明るい性格でお茶の間の人気者でした。一方の百恵ちゃんは暗くて、大人っぽいイメージ。淳子ちゃんが「太陽」、「三色スミレ」なら、百恵ちゃんは「月」、「秋桜」。それがいつの間にか立場が逆転して、最終的には天と地ほどかけ離れた存在になってしまいました。

 

 

本人はブレていないつもりで、時代は変わるし、周りの対応などは変わってきてしまいます。いつまでも変わらぬ姿で最後まで輝いているのは、とても難しいことです。

 

 

結局のところ、全盛期の最大風速よりも、停滞期から下降期での身の振る舞い、特に散り際の美しさや潔さが心に残るものです。

 

 

一般の人の人生も、晩年の過ごし方が重要なのかも知れません。遺影に残る写真がどのような姿をしているのか。晩節を汚すことのないよう、これからもますます精進していかないといけないと思いました。