移住資金を最短で作る

 

 ぱっと思いつく限り、お金を作る方法は、

 

・できるだけお金を使わない

・何かを売る

・稼ぐ

 

大きく、この3つの方向だけかなと思う(ていうか、当時はそう思ってた)。節約に関しては、これから移住する身なので新しく買いたいものなどないので、削るとしたら食費が大部分を占める。売るといっても、何か商品があったわけではないので、今ある移住に持って行かないものを処分するぐらい。それでも大量にあった本やCD、DVD、ちょっと良い値で買ったスノボやMTBぐらいか。ヤフオクとか知ってたらもっと売れたかもしれないけど、当時の私は知らなかった。ということで、稼ぎを大きくすることが目下最大の課題。数年計画だったら再就職も選択肢に入ったが、最短という条件がつくので、アルバイトしかない。塾の先生をやっていたので、それ関係から家庭教師の話がいくつかあったのが幸いした。そしてメインは深夜の居酒屋バイト。結構いい時給の上、回数も入れる+時間もそこそこ働ける。ほぼ週6日の勢いでシフトに入った。深夜だけでなくその前の時間帯にもしばしば入った。勤務地も隣の駅。チャリで通える。往復のチャリではタイミュージックをずっと聴いてた。帰りは明け方になることもあったので、誰もいない道を大声で歌いながらチャリこいでいた。

 

 バイト生活が始まって1ヶ月、最初の居酒屋給料が入った段階で10月のタイ行きチケットを購入した。これが最短だと自分なりに判断した。計算上はギリ間に合うかちょっと足りないぐらいだったが。それも自分のモチベーションとした。ほぼ毎日、夕方に家を出て、明け方帰宅。新規店舗で私を含め新人が多かったので、閉店後の締め作業にも時間がかかる。おまけに外国人バイトも多かったので、言葉の問題もありつつも、なぜか外国人バイトの教育係にも任命される。キッチンは4〜5部門に別れていたが、バイトが少ない時間帯は2人とかで回した。どんだけ忙しくてきつくても、その分タイ移住が近づいていると考えれば、いくらでも働けた。まだ30そこそこで体力もあったし、前職で長時間勤務には慣れていたし。

 

 請け負った家庭教師はありがたいことに夕飯がついていたし、居酒屋バイトも賄いが利用できた。不用品処分でも思っていた以上の収入があった。売れるものを探しながら、タイに持って行かないものを徐々に処分し、持っていくものを大きなダッフルに詰めていく。はやが片付いていくにつれ、タイ移住へ近づいていく。そんなことを日々していたことも、移住へのモチベーションを高く保つために役立った。

 

 3ヶ月強で予定した移住資金の100万円を作ることができた。タイ行きの日はすでに決まっていたから、なんとか間に合ってほっとした方が強かったかもしれない。こうして、10月上旬大きなダッフルとバックパック、そしてPCバッグでタイへ飛び立った。真っ青な空に雲1つない、秋晴れの気持ちいい朝だった。

 

 

 

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