再びバンコクへ

 

 メーサローンからチェンマイ経由で、再びバンコクに戻ってきた。残金も心許ないこともあり、ラマ4通りの1泊100バーツのゲストハウスが残りの1週間弱の住処となった。メーサローンのゲストハウスは個室だったが、こちらはカーテンで仕切られてるとはいえ、1ベッドのみ。いわゆるドミトリーというやつ。ドミトリーはニュージーランドとかでも経験はあったので特に抵抗はなかった。いやむしろ寝るだけだから、ベッドさえあれば満足だった。一緒に泊まっている人と知り合いやすいのも利点だ。一緒にロータスやBIG-Cのフードコートにご飯食べに行ったり、深夜路上に出てくる屋台で酒を飲んだりと、旅も終盤だがこれまでほとんどなかった『旅仲間』というものができた感じだった。

 

 これが良かったのか悪かったのか、今の結果から考えると間違いなく『よかった』となるのだが、酒の勢いではじめてゴーゴーバーというものに足を踏み入れることになった。

 

 路上でコームーヤーンをつつきながらビールを飲んでいた深夜過ぎ、仲間の一人が『ゴーゴーバー行こうか』と提案してきた。他の仲間が行こう!行こう!という流れだったので、私も承諾した。それがなんなのかを知りもせずに。1台のタクシーに全員(3人か4人)乗り込んで、ナナプラザに向かった。

 

 

 

  初めてのゴーゴーバー

 

 ところどころ電気の消えた入り口ゲートのNANAPLAZAの文字。中庭にはバーカウンターがいくつも並び、それを取り囲むように3階建の建造物。その建造物にある店1つ1つがゴーゴーバーということらしい。それぞれの店から爆音が漏れ聞こえてくる。酒と音楽好き(音楽というよりリズムが好きっぽい)な私はそれだけで心躍ってくる。なんせゴーゴーバーがなんたるかをほぼ知らないので。

 

 入り口のカーテンをくぐって店内をぐるっと一周して次の店というのを何回か繰り返して、結局一番最初の店に腰を落ち着けることにした。それぞれビールを1本頼み女の子を眺める。こちらから声をかけるまでもなく、女の子の方から寄ってくる。中には英語や日本語で話しかけてくる女の子さえいる。隣に座っていいかとか、お話したいとかいってくる。別に隣に座っておしゃべりぐらいならなんてことなかったのだが、当然それだけで終わるはずがない。最低限ドリンクはおごらなきゃならない。簡単なところから入って、徐々になし崩し…ってのは常套手段だ。周りの仲間の動きも視野に入れながら、寄ってくる女の子たちをいなしていた。そうこうしているうちに、音楽が止み、店内が明るくなった。閉店らしい。ほとんどの女の子は裏に下がっていったが、数人まだ粘って目の前にいる。店が閉まったからペイバー代(当時500バーツぐらいだった記憶)いらないらしい。仲間の一人はすでにペイバーしていたらしく、いつの間にか着替えた女の子が隣に座っていた。この後、飯を食いに行くらしく(いや、さっき食っただろ)私も目の前で粘っていた女の子から1人選んで飯に付き合うことにした。お腹は一杯だったが、ビールならまだ全然飲めた。

 

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ バンコク情報へ にほんブログ村 海外生活ブログ バンコク情報へ