無料ツアー

 

 ホテル予約特典?で、2日目に無料バンコク市内ツアーが組まれていた。特にタイでの予定を何も組んでいない私は、もちろん参加。他に外国人カップルや夫婦が数組参加していた。いくつかの寺院と有料運河ボートツアー(おそらくぼったくり)、最後に宝石店。他のツアー参加者がなんの疑いもなく料金を支払い、喜んで参加していたので、単身参加の私も彼らについていくのみ。さすがに最後の宝石店は、1ミリも興味がなかったので、入り口でタイ人ガイドさんと座って待っていた。このガイドさんとの出会いが、この後の自分とタイの関わりを大きく変えたかもしれない。

 

 この若いタイ人ガイドさんとは英語で普通に会話できたので、タイでどこに行ったら楽しいかなどを聞いてみた。チェンマイ出身らしく、強くチェンマイを推された。南の海か北の山か悩んでいたこともあり、そのチェンマイ旅に乗っかった。ツアーが昼過ぎに終わり、パンティッププラザのフードコートで彼推薦のタイ料理を食べ、彼の働く旅行会社の事務所までノコノコついて行った。ビジネスホテルの1室のような事務所に、他のスタッフはおらず怪しさ満点だったが、会って数時間程度だがなぜか彼を頭っから信じきっていた私は、そこでチェンマイまでのバスと数泊分のホテルを手配した。適正価格だったかと思う。

 

 数日のバンコク滞在を終え、ホテルをチェックアウト。チェンマイ行きのバスへはその日の夕方、そのホテルで乗り込むことになっていた。ホテルロビーでバスを待っていると、ホテルスタッフが電話が来てると呼びに来た。ガイドさんからだった。どうやらバスはこのホテルではなく、別のホテル前で乗り込むことになったらしい。が、ホテル名も分からなければ、地名もわからないから場所もわからない。ホテルスタッフに代わってもらって、場所を確認してもらった。そこまでのタクシーもホテルスタッフに手配してもらって、バス乗り場になるホテルに向かった。行き先もわからず、どこを走っているかもわからずタクシーに乗っているのは不安でしかなかったが、焦っても今の自分にできることは何もない。今のようにスマホで現在地確認とかもできないし、外の看板見ても訳のわからないタイ文字看板がほとんど。おとなしく座っているだけ。仮にバスに乗れなくても死ぬ訳ではない。バス代とホテル代数泊分を失うだけだ。痛くないわけではないが、旅はまだまだ続く、続けられる。それもひとつの思い出だ。なんてことを考えているうちに、どうやら目的地に無事到着。たいていそんなものだ。

 

 

 

  チェンマイに到着?

 

 バスが何台も止まっていたが、ガイドさんからの電話でどのバスに乗ればいいかは聞いていた。1台1台確認して、目的のバスに乗り込めた。チェンマイまで約8時間のバス旅。こちらも座って到着を待つのみ。どこを走っているのかも確認しようがないし、確認できたとてそれが正しい道かどうかなんてわかるはずもない。さっさと寝るに限る。幸い、バスでも船でも飛行機でも、どこでもしっかり寝れるスペック。

 

 翌早朝も早朝、やっと明るくなった頃どうやらチェンマイ?に到着。バスターミナルとか賑やかな場所とかではなく、田舎のガソリンスタンドだったが。そこから荷台を座れるように改造したソンテウで、各ホテルに連れて行ってくれるらしい。自分のホテル名を連呼して、そこに連れて行ってくれるソンテウに乗り込む。まだ6時前とかだったが、ホテルにはチェックインできた。1つ1つの課題をクリアしていくと、だんだんと行動も大胆に、行動範囲も広がってくることを実感できた。まだタイ数日だが、サワッディーカップとコップンカップ、コートーカップ、簡単な数字ぐらいはわかるし使えるぐらいにはなっていた。食べたいものは指差せばいいし。

 

 ホテルは中心部から少し離れた場所。そこからソンテウで中心部に向かう。市内を歩き回って、喉がかわいたらアイスコーヒー、お腹が空いたら適当な店でご飯。単語を投げるだけのタイ語と英語でも、このぐらいは普通にできた。タイ人独特の英語にも耳が慣れ始めていた。町の感じもバンコクよりチェンマイの方が合っていた。歩いていてもほっとする。もうしばらくチェンマイに居たくなってきていた。

 

 

 

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ バンコク情報へ にほんブログ村 海外生活ブログ バンコク情報へ