先日、2018年度の海陽中等教育学校の特別給費生入試がありました。
受験された方、大変お疲れさまでした。出来の方はいかがだったでしょうか。
受験者は増えたものの平均点は昨年とほぼ変わらず、といった感じです。
今年は合格者をたくさんだしたので倍率が大きく下がりました。
受験者数、倍率、受験者平均、合格者平均の推移は下の通り。
| |
2011 |
2012 |
2013 |
2014 |
2015 |
2016 |
2017 |
2018 |
| 受験者数 |
299 |
331 |
424 |
465 |
436 |
437 |
376 |
402 |
| 倍率 |
11.1 |
11.0 |
14.1 |
13.3 |
10.6 |
9.30 |
13.9 |
6.38 |
| 受験者平均 |
60.0 |
44.4 |
56.9 |
47.8 |
61.4 |
45.4 |
45.3 |
46.6 |
| 合格者平均 |
82.0 |
80.5 |
80.0 |
84.1 |
89.5 |
75.8 |
71.0 |
71.8 |
算数は小問が難しく、立体の切断などは定番問題で点が取りやすかった感じです。
求め方や理由を記す欄が昨年より多く、受験生に求める「説明力」が強く意識された
問題セットでした。
今年の一問として小問の1つをとりあげます。
(2) 次の図は1辺5cmの正方形をつなぎ合わせた図形です。これを、どの正方形も重なることなくうまく組み立てると、体積の異なる2種類の直方体が作れます。それぞれの直方体の体積を求めなさい。ただし、点線以外で折ってはいけないこととします。
展開図の問題は年々複雑になっており、栄東や城西川越などでも出題が多くあります。
展開図があるとついつい組み立てたくなりますが...まずは展開図の特徴をつかむ。
まずは面の数を確認しましょ。これだけでも大きなヒントです。22面ですね。(厄介だなぁ)
すると、立方体をいくつつないだものなのでしょうか。立方体には面が6つあります。
2つつなげると、2面へりますから正方形が10面の直方体ができます。
少し賢い子なら、気づいてほしいものです。「面をより減らすつなげ方がある」ことを。
例えば、4つのさいころをつなげるときも、4個を1列につなげることもできれば、
田んぼの田の字のようにくっつけることもできます。これら2つの立体は表面積が異なります。
今回の一番のヒントは、
体積の異なる2種類の直方体
ってことなんだな。つまり、凹や凸みたいにヘンな形ではないってこと。
直方体の3辺を正方形の辺ア個、イ個、ウ個ぶんとしておくと、面の数は
ア×イ+イ×ウ+ウ×ア=11
がいえます。(画像でイメージしてみよう)
上の面は4×2、右の面は3×2、前の面は4×3みたいにってこと。
あとはさっきの式が成り立つア、イ、ウを求めればいいってことだ。
ア=1のときは、イ+イ×ウ+ウ=11で、イを小さい順に考えていく。
イ=1、ウ=5
イ=2、ウ=3
の2つ。イ=3だとウ=2でもうすでにその組はでている。
ア=2のときは、イとウにどんな数を入れても11にはできないからこれ以降は3でも4でも
できない。(もちろんイ、ウにいれる数は2以上の数だぞ)
よって、1マス×1マス×5マスの立方体と、1マス×2マス×3マスの立方体の2種類ができる。
あとはこの体積を計算すればよくて、
625㎤と750㎤
が求める答えになる。
組み立てなくても面の数からヒントを得ることはとても大切だ。むしろ組み立てると頭パニックに
なってしますからスマートに解いておきたいね。