家庭教師として様々なご家庭に伺い,勉強の方法を基本から指導しているのですが・・・
各家庭に「学校用タブレットPC」は必ず置いてあるのですが,教科書がないご家庭が結構あります。
その生徒たちが言うには,「教科書は学校においてある」とのこと。
「先生がそう仰った」といつも解答されますが,教科書なしでどうやって勉強をしているのでしょう?
タブレット端末内に教科書のPDFファイルなどがあるのか?とも思いましたが,そうでもなさそうです。
古い考え方なのかもしれませんが,教科書を読みこんで知識を増やし,読み取る力を養うものだと思っています。
最新の研究結果として「教科書がない方が読解力・思考力がつき,探求心も向上する」というものがあるのかもしれませんが,子どもたちを見ているとその傾向は皆無です。
これは推測でしかありませんが,
「タブレット端末を使うこと」が目的となり,教科書とタブレット端末の両方を持ち運ばせた結果「重い!」とクレームをいただき,主目的に変わってしまったタブレットだけを持ち歩く。
という流れで現在のような状況になっているのかな,と思っています。
プログラミングを学校で学ぶようになりましたが,「情報化社会」への対応に偏りすぎて本来の教育の在り方が歪み始めているように思います。
本当に勉強にタブレットを使用したければ,
①授業前に授業内で指導する範囲の教科書ページをダウンロードさせる。
②タブレット内の教科書に書き込みながら授業をうける。
③授業後に簡易確認テストのファイルを生徒に送信する。
④帰宅後,自宅においてある教科書を使って復習と確認テストの演習をする。
⑤確認テストのデータを教師側へ送信する。
という状態がベストではないかと思います。
③~⑤は実践されている学校もありますが,①・②が実現するのはまだまだ先になりそうです。
【動画更新】