基地を自分ごととできるか   沖縄 平和の礎 | 百頭天使見聞記

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本、音楽、映画の感想

太田氏は琉球大学の教授を経て、沖縄県知事になった人。知事時代に、基地問題で奔走したことで有名。
この本は彼が各方面で語ったことをアンソロジー的に収録している。
沖縄戦を体験しており、その描写は非常に興味深い。
なんとなくのイメージで捉えていた沖縄の現代史を、改めて詳しく知ることができた。
それと、自分は本土の人間として沖縄は好きだが、結局沖縄の基地の問題を他人事として捉えていたということに気づかされた。
基地と沖縄に対し、自分はかなり分ちがたいというくらい密接なイメージを持っているが、沖縄と基地には大きな必然性はなく、安保条約に対して日本国民全体が重要と考えるのであれば、日本のどこに基地があったとしてもおかしくないはず、というようなことを彼は言っている。
本土の人は基地を引き受ける覚悟はなくして、体よく沖縄に基地を押し付けている、というような意味だ。
自分は確かにそうだと思い、はっとした。自分のこととして今後は考えたい。


(岩波新書 1996年 著者 大田昌秀)