この樹もちゃんと近くで見たのは初めてかもしれません。

 名前は有名で、みんなから怖がられています。

 

 

 「ドクウツギ」です。  漢字では「毒空木」です。

 ドクウツギ科、ドクウツギ属の落葉低木です。

 樹の高さとしては1~2メートル程度しかありません。

 

 

 とにかく、日本三大有毒植物とされています。

 それは「トリカフト」、「ドクゼリ」とコレです。

 ウツギと名前がありますが、全く関係ありません。

 ただ全体の感じが「ウツギに似ている・・」ということからのようです。

 

 

 暮らしているのは北海道から近畿地方くらいまでで、山野や河原などにも暮らしています。

 雌雄同株で、枝には角ばった4つの稜があります。 

 

 

 葉っぱは綺麗に規則正しく並んだ対生です。

 卵状楕円形で縁が少し波打ったようなのもありました。
 3本の葉脈がくっきりとわかります。
 

 

 花は4~6月でもう終わって、果実がたくさん実っていました。

 花には雄花序と雌花序があるそうです。

 その花びらが花の終わりに肥大して、出来た果実を包み込んで守るようです。

 よく萼片が果実を包むって言うのは聞きますけど・・。

 この果実は「偽核果」というそうです。

 

 

 この果実、熟すと赤くなってさらに黒紫色になるのですが、一見、美味しそうに見えたりしますが、超危険です。

 この毒は「コリアミルチン」、「コリアリン」、「ツチン」などで中枢神経を刺激し激しい痙攣を引き起こすそうです。