「犬も歩けば棒に当たる」・・「おじさんも歩けば初めての花に会える」

と信じています。 林床に這うように、白い花を見つけました。

 

 

 これも名前が分かるまでしばし・・時間と言うか、日時がかかりましたが、多くが棚上げされたままになるのですが、なんとか分かりました。

 

 

 「バライチゴ」だと思います。 漢字では「薔薇苺」です。

 別名が「ミヤマイチゴ(深山苺)」です。

 なんかすごく豪華絢爛な花かって思いますが、実にシンプル、地味でした。

 

 

 バラ科、キイチゴ属の落葉小低木です。

 低木もいいところ、木というより地面を這っています。

 だいたい関東地方の山から九州で暮らしています。

 ということはこれも日本固有種です。

 

 

 葉っぱは15~25cmくらいですが、奇数羽状複葉です。

 小葉は2~3対について披針形です。
 そして縁にはちょっと痛い鋸歯が、それも鋭く尖った重鋸歯です。
 主脈も側脈もしっかり、くっきりです。
 

 

 萼片の様子です。先が尖るくらいになっています。

 

 

 花はノバラのようですが、直径も4cmほどで小さいです。

 5弁花、雄しべ、雌しべはいっぱいです。

 

 

 実はよく似たものに「ヒメバライチゴ」というのがあって、このヒメには上向きに曲がったトゲがあるといいます。

 トゲの写真も撮ってみました。ちょっとトゲの先が下向きになっているので、バライチゴにしました。