以前に会ったことはありますが、写真をちゃんと撮ったのは初めてかと思います。
なんとなく記憶しているだけなので、大昔の小中学校の同級生にあったようなものかな・・。
最初はツボミだと思いました。
そしてちゃんと花が咲いているのはないの?・・って探してしまいました。
でもみんな同じようで・・
帰って調べると、これが正真正銘、れっきとした「花」だそうです。
「ナワシロイチゴ」です。 漢字では「苗代苺」です。
バラ科、ナワシロイチゴ属の落葉低木です。
暮らしているのは東アジアです。日本、中国、台湾、さらに南のベトナムにも・・。日本ではほぼ全国で元気にしているそうです。
それにしては自分の身の周りにはいませんでした。
低木ってなっていますが、上の写真のようにちょっと草っぽく、直立しているような・・でも他の写真のように這っているいるような・・
そしたら、半分は木立性、半分は匍匐性とありました。器用に暮せるようです。
なんか岩にしがみついているのもあって、ツル性にも見えます。
図鑑には「茎が木質化し、ツル状になって這い、他の植物に覆いかぶさって、光を独占し、ツル性の茎から出る枝は立ち上がる」って・・・
すごい・・です。
葉っぱは互生してついて、三出複葉ですが、時には小葉が5つになるものもあるようです。また、羽状複葉見たい成るものもあり、葉っぱの形状はいろいろのようです。・・葉っぱも臨機応変に・・。
花はコレ。
もう図鑑のとおりに転記するしかありません。
「花は前年の茎から出る短い枝先に5弁の淡紅紫色の花を上向きに数個咲かせる」
「花は雄しべに寄り添うように直立する」とありました。
ツボミの萼にも細かい毛がいっぱいです。
そしたら、萼片だけでなく、花軸、花柄にも軟毛がいっぱい・・
引いて見ると、バラ科だった・・茎や枝にも軟毛と下向きの刺がありました。
雌性先熟です。
雄しべ、雌しべはたくさんありますが、開花すると、まずは雌しべが成熟して、他の花粉を受けて受粉すると、花びらが落ちてしまい、その後で雌しべを囲むように雄しべが成熟期になって葯を開いて、花粉を出します。
萼片が5つ、花びらも5つです。
でもやっぱり、この花びら、普通の花のように開かないでいます。
その代わり? 萼片が反り返っています。
名前の「ナワシロ」は6~7月の苗代の頃に赤い実ができるから付いた名前のようです。でも今は苗代の頃って4月下旬~5月中旬の頃が多いのでは・・まぁいいか。
出来る果実は集合果です。
もちろん食べられます。生食オーケー、ジャムにもぴったり。