休みの土日には子供たちがザリガニ取りに来るところですが、その端に半夏生に隠れて小さい花が咲いていました。

 

 

 屈んで写真を撮っていると・・・

 「この花、何という花ですか?」と聞かれました。

 「なんか、ネギに似た花ですよね・・」と答えると、ちょっと離れている所にいた方が「ノビルでしょう」と言っていました。

 帰って確認すると、その通り、ノビルの花でした。

 

 

 ヒガンバナ科、ネギ属の多年草です。

 東アジアが故郷です。日本全国でも暮らしています。

 昔からお馴染み。

 細い葉と地下にある鱗茎は食用とされていました。

 なので、身近なので地方ことに、いろいろの名前があったようです。

 やっぱりヒガンバナ科の花は別名が多い・・。

 

 

 「ヒルナ」、「タマビル」、「タマビロ」、「コビル」、「ヒリコ」、「ダンサイ」、「ノノヒル」、「ヒル」、「ヒロ」・・・・・・

 花は茎先に白っぽいのや薄紅色の小さな花です。

 ちゃんと外花被片が3つ、これは萼片ですし、本来の花びらの内花被片も3つです。そして雄しべが6つ、雌しべは1つです。

 

 

 見分けのポイント、花にとってのチャームポイントですが、花びらの中央に紫色の線というか、筋が走っています。

 

 

 そのノビルの花の反対側にはこれがありました。

 

 

 ちょっと自信はありませんが、この時期なので、「ハルタデ」だと思います。

 漢字では「春蓼」です。

 

 

 タデ・・と名がつくのはたくさんありますが、多くは秋に花が見られます。

 でも初夏に咲くのもあるので、仲間もいろいろです。

 他に「オオイヌタテ」や「サナエタデ」が図鑑にありました。

 

 

 このハルタデはタデの仲間ではいち早く穂を出す先発隊です。

 花はツボミの時に濃いピンクですが、開花すると白くなっているのです。

 この様子が紅白入り混じったように見えることがあるそうです。

 このハルタデの特長は、托葉鞘の上に毛があるのが区別するポイントだそうです。 

 

 

 ハルタデですが、秋にもより大型になって出るそうです。

 出来る果実は痩果です。