秋のススキ、初夏のチガヤ・・って言いませんけど、この花も最近、近所では空き地などに多くなっている感じです。
「チガヤ」です。 漢字では「茅」とか「千萱」です。
イネ科、チガヤ属の多年草です。
北海道〜沖縄の日本全国。
さらに、アジア、アフリカ、オーストラリア・・世界に広く生きています。
夏の七草もいろいろ作られていますが、コレが入った有名なのがあります。
動植物写真家で著作も多い「亀田龍吉」さんが選定しました。
「チガヤ ドクダミ ツユクサ ノアザミ ヒルガオ ミツバ ヤブカンゾウ」です。 近所ではミツバとヤブカンゾウ以外は咲いてます。
葉っぱは細くて固い葉柄があって、その先に幅広の広線形の葉です。縁はちょっとザラつきますが、ススキほどではありません。
数日で白い穂に変身します。
別名もありました。「ケチガヤ」、「フシゲチガヤ」、「ツバナ(摘花菜)」です。和名のチガヤとは群がって生えることからだそうです。
万葉集にも載っているくらいなので、昔から人の暮らしの近くにいました。
「花穂は白い綿毛に包まれています。この綿毛は小穂の基部から出て、小穂は花序の主軸から伸びる短い柄の上に2つずつ付きます。長い柄のものと、短い柄が対になってお互いに寄りそうようになっています・・」
ちゃんと花があり、雄しべは2個あります。その花糸は基部で広がらないと図鑑にありました。葯は2個あって橙色や褐色です。
雌しべ花柱は長さが0.5~3.4㎜くらいで柱頭は紫色~褐色。
ススキと住処争いになると負けてしまうと聞きました。
それより・・風にそよぐ様はちょっと見ていて・・切なくなります・・。