秋の花の代表のコスモス。

 近所で今年の最後の花が1つ残っていました。

 いつもならそれでおしまいですが、今年はコスモスの果実が呼んでいたので、パチリしました。

 

 ※10月下旬に撮りました。

 

 

 キク科、コスモス属の1年草です。 多年草もあるそうです。

 コスモス属というグループは北米の南西部~南米にかけてに26種あるそうで、特にメキシコには20種が暮らしています。

 

 

 昔、メキシコからスペインに運ばれてマドリードの王立植物園で「コスモス」という名前が付けられたそうです。

 この一般的なコスモスは「オオハルシャギク」と言われるものです。

 草丈は1~2メートルくらい、葉が細く切れ込みます。

 

 

 コスモスの漢字はありませんが「秋桜」って書かれます。

 なんでこれに「サクラ」って付けたの?・・ それはヤボってこと。

 

 

 コスモスについて先生から教えていただきました。

 短日植物であるコスモスは昼の長さが約13時間より短くなると花を咲かせる準備に入ります。春に芽を出した株は春から夏にかけて栄養成長して、丈を伸ばし、昼の時間が13時間になった8月下旬に花芽を作り始めます。

 

 

  花芽を約1か月半かけて成長させ、10月上中旬に開花することとなる。これがコスモスの開花生理です。したがってコスモスは通常なら10~11月に咲き「秋桜」といったのです。

 

 

 ところが、もう数十年前ですが、日の長さにあまり関係なく開花する「センセーション」という品種が育成されました。この品種は播いた時期にあまり関係なく生育に適する温度さえあれば、タネを播いて2~2か月半で花が咲きます。そして、それ以降育成されたコスモスの品種の多くには交配によってこのセンセーションの性質が取り入れられ、日の長さとあまり関係なく咲くので、夏の初めからコスモスの花が見られるようになりました。

 

 

 

 今回は、岩槻邦男先生の「根も葉もある植物談義」からコスモスについて書かれているので、そこからの引用です。

 

 

 そもそもコスモスという言葉・・。広辞苑では

①秩序、転じてそれ自身のうちに秩序と調和をもつ宇宙又は世界の意。反対語は「カオス」

②植物のコスモス。

 とあります。

 

 

 メキシコの花にコスモスという属名をつけたのはスペインの神父、カバニレスで、1791年(231年前)です。

 コスモスがいつ日本に入ったのかは不詳、江戸時代の末期にオランダ人が島津藩に種子をもたらし、鹿児島で栽培されたことがあるらしい。

 

 

 確実なのは1879年、設立準備中の東京美術学校の教師として赴任するべく来日したラグーザがイタリアから種子を持ち込んで日本で栽培し、それが広がったものとされる。この後、全国に広がり、この頃に「秋桜」と呼ばれるようになった。誰が名付けたのかは不詳。牧野図鑑にも「人々が一般にそう呼んでいる」と書かれている。

 

 

  ・・・以前、某音楽番組で、山口百恵さんの話で、このコスモスが話題になって、作詞作曲のさだまさしが秋桜と名付けたと言っていたのにびっくりしました。

 

 

 

 キク科なので、花と呼んでいいのは頭状花、多数の小花が集合している。その周りに舌状花が8個並び、花弁が8枚あるような姿となっている。頭状花の中央部分には筒状花があり、これは花冠が放射相称に発達している。雄しべ、雌しべは筒状花にあり、果実が稔るのも筒状花だけである。

 

 

 コスモスとキバナコスモスが世界中に広まっている。18世紀末にヨーロッパに広まり、半世紀でアジアへ。アメリカで作出された早咲き品種のセンセーションは春に蒔いて初夏に咲く、そして多様な品種が作出され、世界中に広まりコスモポリタンとなる。(コスモポリタンはコスモスを語源としている)


 

 果実は痩果です。 嘴があります。

 細長く1~1.5cmくらいです。

 

 

 外側の出来る果実ほど短いくなっています。

 

 

 果実は長いクチバシの先に2つのトゲ状のものがあります。

 

 

 

  お知らせ・・

 明日の18日と 明後日の19日はブログをお休みとします。

 再開は20日の予定です。

 よろしくお願いいたします。