またノギクです。
ただでさえ似たものがが多くて・・って今年もまたいつもの通りですが、図鑑やメモと見比べてもよくわかりませんが・・・
「ノコンギク」です。 漢字で「野紺菊」です。
キク科、シオン属の多年草です。
本州~九州で暮らしているキクです。 そして「日本固有種」です。
地下茎が横に這ってぐちゃぐちゃって感じです。
茎を立てて、50~100cmくらいです。
図鑑のように綺麗に立って、花も端正に咲いて・・ってそんなうまい具合になっていません。
葉っぱは根生葉は葉柄があり、卵状の楕円形です、でも花の時には枯れてなくなってしまう葉です。
茎に付く葉は葉柄がないのですが、同じ卵状楕円形~卵形です。
葉の両面には短い毛がたくさん生えてザラつきます。縁に粗い鋸歯があります。
花は舌状花と筒状花からなりますが、色の濃淡もイロイロでした。そして、舌状花が何枚も取れてしまっているのが多くて、なんか写真に撮って「いいでしょ」って言えるのが少なかったのです。
そして今年もその舌状花は白が強いのが多く、ほとんど白じゃん・・って感じですか、少しうす紫のものもありました。
実際はやや濃い青紫色まであるそうです。
舌状花の色の鮮やかに青紫色~紅紫色のは園芸品種の「コンギク」です。
筒状花は両性花です。雄しべが5つ、雌しべは1つです。雄しべは合着した筒状になって、その中に雌しべがあります。
花の終わりが近くなると、舌状花が丸まってしまいます。
出来る果実は痩果です。
果実の先に冠毛がたくさんあるのも大きな特徴だそうです。
というのは、この花はヨメナによくにていてるので、見分け方ポイントは冠毛だそうで、ヨメナには冠毛がありません。
さらに追い打ちをかけるように・・・これに舌状花の真っ白なのがあって「シロバナコンギク」というそうです。
コンギクはこれを選別し、選別して舌状花の濃いものになっています。
紺菊の名にふさわしいと思います。
そして今年も植物園にはもっと見事な「ヤマジノギク」が咲いてました。
「山路野菊」です。
本州中部、愛知県から西で暮らしている「ヤマジノギク」が親です。
キク科、シオン属の1年草。 日本以外でも朝鮮半島や中国にもいます。
植物園の解説では、大分県の農林水産研究指導センターの花卉研究所で50年以上も研究して、品種改良されて、園芸化したものだそうです。
お見事です。
特に舌状花の色は思わず立ち止まってしまいます。