今年はは夏の猛暑と10月になっても「残暑」続きだったせいか、在来のツユクサもずっと咲いていました。 さすがに10月下旬になってツユクサは終わりました。
でもこれはまだ咲いています。
「ムラサキゴテン」です。 漢字では「紫御殿」です。
ツユクサ科、ムラサキツユクサ属の多年草です。
原種の故郷はメキシコです。
日本には1955年頃に連れて来られました。
業界というか、園芸品種としての名は「セトクレアセア」という名前です。
でも別名に「パープル・ハート」という名もあります。
資料では、何故か原種は日本では紹介されていないようです。
世界には70種くらい仲間がいるそうです。
茎はちょっと成長すると倒れるというか、匍匐するようになって、地面に張り付くように広がります。
とにかく、葉っぱも茎もこの紫です。
葉っぱは互生して付きますが、付方もちょっと他とは違います。
全縁の葉で、基部では茎を抱くというか巻き付いているくらいについています。
花はお馴染みですが、なんか一年中咲いている感じもします。
図鑑では春~秋まで咲くとありました。
花びらは重なり合うように3枚です。
雄しべは6つ、黄色い葯が魅力になっています。
雌しべは1つです。
花を1つ招待しましたが、この花、30分もしないうちに、花びらが萎れてしまいました。
とっても繊細な花だったのです。
雌しべの柱頭は半円になって、盛り上がっていました。
雄しべの様子、とくかく葯がチャームポイントです。
そして基のところに細かい毛がたくさんあります。
子房の様子も見てみました。