だいたいこんな所で強かに生きています。

 ほとんど人には無視されていますが、これがなかなか面白い植物です。

 

 

 雑草とされていてすぐに抜き取られてしまいますが、今、なかなか綺麗な花をつけています。

知る人ぞ知る・・っていう雑草です。

 「ハゼラン」です。  漢字では「爆蘭」です。

 

 

 ハゼラン科、ハゼラン属の1年草です。

 別名も有名ですが「サンジソウ(三時草)」や「サンジバナ」、また「セイロンホウレンソウ」って名前もありました。

 

 

 故郷は西インド諸島、カリブ海、メキシコや西アフリカなどにも暮らしているそうです。

 そんな遠くで暮らしているのに、日本には明治の初めの頃に「花卉」として連れて来られたそうです。

 

 

 ここまでは今まで書いたメモの通りですが、今年また調べてみると・・・

面白い名前がいっぱいありました。

もうこの別名は遊びでしょう。

「花火草」、「星月草」・・この辺はまぁいいか。

「星の雫」、「江戸の花火」、「夜々の星」、江戸時代には来ていない・・・星って付ければいいって感じ・・・

さらにすごいのが

「三時の貴公子」と「おしん草」です。 素晴らしい!

 

 

 茎は円柱形っぽくて分枝しています。

 葉っぱは互生して付き、倒卵形で先が少し尖ります。

 ちょっと波打ち気味ですが、全縁です。

 

 

 花は小さいけど5弁で綺麗です。

 花びらも萼片も5つです。 萼は早く落ちてしまうようです。

 

 

 雄しべは15または20個のようです。 花は5数性です。

 雄しべの数は実際は落ちていたりした?ようでそんな多くありませんでした。

 雌しべの柱頭は3裂します。


 

 サンジソウと言われるのは午後3時ころに咲くから・・というのが理由です。

 図鑑では夕方から翌日の朝まで咲く・・と書いてあります。

 これ写真はお昼に撮ったものです・・。


 

 でも本来の生まれ育った環境ではないので、日本で何時に咲こうとこの花の勝手ですから、文句は言えません。

 でもちゃんと体内時計があって、ご先祖からの花家訓に従っているのでしょう。

 

 

 ハゼランの名前は「爆ぜる」てすから。種を破裂するように飛ばすのか・・って思いましたが、

どうやら違うようです。

 「ツボミが爆ぜるように咲く」とか、「丸いツボミが線香花火のように見えるから」とありました。

 線香花火に1票です。

 

 

 花色は写真よりももっと濃い色です。

 

 

 花をひとつ、アップで撮ってみました。

 

 

 

 

 

 果実には3つの稜がありますが、ツヤもあって綺麗。

 

 

 中に種子がありました。

 

 

 種子はこんな感じです。