花の時には注目してパチリしていますが、ほとんど果実になったら、もう見分けができないこともあり、実が出来ていても・・・知らないフリ、見なかったことにするのがたくさんあります。
でも、ちょっとは果実を見た記憶がかすかに残っていると、やっぱりパチリしてしまいます。
この果実、というより葉っぱに特徴があるので分かります。
「ヒオウギ」です。 漢字では 「檜扇」です。
アヤメ科、アヤメ属の多年草です。
関東地方から西で暮らしています。
なんでも「古事記」にも記載されているくらい、昔から人々の暮らしの近くで咲いたりしていました。
そして果実です。
図鑑の説明によると「果実は3cmくらいの楕円形、俵形をしていて、薄緑色」
そして熟してくると果皮が裂けて種子が出てきます。
図鑑の説明によると「果実は3cmくらいの楕円形、俵形をしていて、薄緑色」
そして熟してくると果皮が裂けて種子が出てきます。
そしてこの種子のことを、あの「ぬばたま」といいます。
ぬばたまとは、和歌などで「黒」や「闇」、「夜」、さらに「黒髪」な゛の黒いものにかかる「枕詞」です。
かの「古事記」では「奴婆多麻」と書かれているそうです。
この種子が真っ黒でツヤもあり、カラスの羽のようだとされています。
なので、「烏羽玉」とか「野羽玉」とも書かれ、それを「うばたま」とか「むばたま」とも言うようです。 でも、万葉仮名の表記から「ぬばたま」とするのが正しいようです。
そしてさらに、漢字では「射干玉」とも書くようです。
このヒオウギの根茎を干して生薬とし、去痰、扁桃腺炎などに効果のある「射干(やかん、しゃかん)」といいます。
この果実、液果と思ったら、図鑑には蒴果とありました。