道端、公園の空き地、河川敷、林縁、林道脇・・・もうそこら中ですけど、みんな同じに見えていましたが、ここ数年でなんとか違いがわかるようになりました。
もう在来種は近所では見られません・・。みんな舶来物です。
近所で多いのは、「コセンダングサ」、「アメリカセンダングサ」、「シロバナセンダングサ」、そして最も多いのは「アイノコセンダングサ」のようです。
まれにしか見られないのが「ハイアワユキセンダングサ」のようです。
花の時にはみんなただ通り過ぎますが、これが果実になると、近寄る人は物好きな人以外はいません・・。猛烈なヒッツキ虫になります。
「センダングサ」は漢字では「栴檀草」です。
キク科の花です。 アメリカ大陸が故郷です。
アメリカセンダングサは北アメリカ、他のセンダングサは熱帯のアメリカです。
在来種の「センダングサ」はここ何年も見ていません・・
もう駆逐されてしまったのかも知れません。
毎年のことですが、最初は
「アメリカセンダングサ」です。 漢字で書くとすると「亜米利加栴檀草」です。
なんか変ですけど・・。
これも花が綺麗に咲いているのを見ることが少ないのですが・・
4年に1回くらい、タイミングがいいと・・少し咲いている場面に遭遇します。
センダングはみんな、キク科、センダングサ属です。
このアメリカは1年草です。
茎は4つの稜があって四角張っています。
葉っぱは長い柄があり対生についています。下の葉は2回3出複葉、上につく葉は3で複葉です。小葉は卵状披針形で鋸歯があり、先が尖ります。
何と言っても総苞片がカッコイイのです。
葉っぱのように横に広がります。6~12個くらいあるので、この形だけでもアメリカセンダングサだと確認できます。
運がよく花がありました。
別名が「セイタカタウコギ(背高田五加木)」というそうです。たしかに「ウコギ」に似ていました。
出来る果実は痩果で、偏平で幅広、その先に芒状のトゲのある冠毛が2つあります。
これがひっつき虫です。
2つ目は
「ハイアワユキセンダングサ」です。
道端には殆どありません。 あったらちょっと変わったキク?、コスモス?って思うかも。
漢字では「這淡雪栴檀草」です。 淡雪なんて風流な名前がついてますが、別名が「オオバナノセンダングサ」とか「アワユキセンダングサ」というそうです。
別にある「タチアワユキ」の変種とされています。これは舌状花が白くて大きいので人気があるようです。
舌状花が大きく、ちゃんとあります。 だいたい5~6枚が多いとありますが、今年のは7とか8枚がほとんどでした。
舌状花が大きくなって「コスモス」に近くなっている?
そうです。今旬のウインター・コスモスはセンダングサ属ですね。
葉っぱは対生について、小葉は卵形~楕円で鋸歯があります。
果実は薄くて硬い果皮で鋭いトゲがあり、ひっつき虫になります。
3つ目は
「シロノセンダングサ」です。 漢字では「白の栴檀草」です。
これの別名が「立淡雪センダングサ」、でも「淡」を「泡」としているのもあります。
センダングサで一番多いのが「コセンダングサ」だと思います。それこそ、道端、荒れ地、河原などそこら中です。
そのコセンダングサには舌状花がありません・・。そして、これはコセンダングサに白い舌状花をつけたもの・・だと思います。
舌状花の先も丸くてなんかカワイイ感じです。
そして近所でもっとも多くて偉そうにしているのが・・
「アイノコセンダングサ」です。
この小さい白い花びらのようなもの・・・舌状花に見えますが、舌状花ではなくて、実は中央の筒状花の一部が肥大して白くなったものだそうです。
アイノコセンダングサは「コセンダングサ」と「シロバナセンダングサ」の雑種とされています。
在来種の「センダングサ」は舌状花も黄色です。
この片親の「コセンダングサ」です。
花は筒状花だけです。
そしてセンダングサの果実です。
数多いヒッツキ虫の中でも、ウチの近くではこれが一番多いでしょう。
立派な痩果です。
あっぷして見ると・・・なんか「狂暴」に見えます。