自分的には秋の花としてのイメージはコスモスよりも「秋」って感じがします。
コスモスは種類もイロイロですし、最近は初夏から仲間が咲いていたりして・・
「シュウメイギク」です。 漢字では「秋明菊」です。
キンポウゲ科、イチリンソウ属の多年草です。
生まれ、故郷は中国の四川省あたりです。
別名がお洒落な「キブネギク(貴船菊)」です。 これは、この花が江戸時代に鑑賞用として連れて来られて、京都で野生化したことからついた名前です。
室町時代にやって来たという説もありました・・。
草丈は50~100cmくらいになります。
根生葉は長い柄のある広卵形で、3~5裂した小葉が3つです。
茎に付く葉は互生してつきます。2~3枚がよく輪生するようにも付きます。
キクの名前ですが、キクとは無関係、謎多きキンポウゲ科です。
図鑑には、花はもともとは八重咲です。そして花色は白や紅紫色です。
でもこの誰が見ても花びらの見えるものは萼です。
この萼片が花びらになったものは20~30枚あるそうです。
でも近所には一重が多く、一重のは5~6枚です。
中心にある雌しべを守るように、周囲にはたくさんの雄しべがあります。
これだけの花で美しくアピールしていますが、増える方法は地下茎を伸ばしても自分の身を別けていくそうです。
この八重のシュウメイギクにタイワンシュウメイギクを掛け合わせて、多くの園芸種が作られています。 よく販売されているのは一重の白やピンクです。
なので近所でも一重の方が多くなっているのでしょう。
普通は一重がもとで、園芸種で八重が作られるのですが・・
色も微妙、花びらの形状も似ていてみんな異なるようです。
なんか、花びらはハナミズキやヤマボウシに似ている感じです。
イチリンソウ属・・。なんかイチリンソウって言うと、春先のスプリングエフェメラルを思い出します。 でも、イチリンソウ属って「アネモネ属」のことなんだって・・。
秋が深まり、初冬の頃になって果実ができます。萼片が落ちて、球状の花芯が残ります。
これが熟して割れると真っ白の綿のようなものがモクモクと出てきます。
このモクモク、最近ではモフモフ・・の中に黒いゴマ粒のような種子がたくさんあります。
京都の北の貴船・・イメージにもぴったり。
すっかり和の花です。