やっぱりこの花はあまり注目されません・・・
「花より葉っぱ」です。
「シソ」です。 漢字ては「紫蘇」です。
シソ科、シソ属の1年草です。
大昔から栽培されている「薬草」みたいな感じですが、その歴史はやっぱりスゴイようです。
まず、故郷はどこでしょう?。
ヒマラヤ~ビルマ、中国の中南部地方が育ったところのようです。
そして中国の後漢の時代には薬草として栽培されていたそうです。
後漢の時代?・・忘れました。
で、ちょっと年表・・・もう2000年近くも前の時代(AD25~220年)だそうです。
昔むかしから人の役に立って貢献してきました。花壇にも時々植えられています。でも、勝手口や昔はトイレのある北口の軒下、最近では道端にも、でもちゃんと野菜としても栽培されています。
茎はシソ科らしくやや四角形で直立します。だいたい草丈は1m近くになります。
葉っぱは対生について、長い葉柄があり、葉は広卵形で先が尖ります。鋸歯もあります。
辛味のある和風ハーブとして紹介されて、ペリルアルデヒドに由来する特有の香りがあります。香味野菜、刺身のつま、天ぷらにも合います。
花は総状花序という付方で白~紫色で芳香があります。
健康油として有名な「エゴマ」は近縁種でこのシソとよく交雑するそうです。
エゴマの花には芳香がありませんが・・。
いろんな種類がありますが、食用になるのは、「アカジソ」と「アオジソ」です。
アオジソはこの若葉を「大葉」としてよくスーパーでも輪ゴムで束ねられて売られています。また、花穂のツボミの状態が開き始めると「穂じそ」として使われます。
アカジソはなんといっても梅が梅干しらしく発色するのを強力に援助します・・というか、アントシアニン系のシアニジンという色素が梅成分のクエン酸によって強く赤く発色します。
他にも葉を干したものは「ハープ」や「香辛料」、「穂じそ」「花穂じそ」として、また、お湯で煮て砂糖を加えて「しそジュース」・・
次は
「アオジソ」です。 漢字だと「青紫蘇」です。
八百屋さんの売り場では「オオバ(大葉)」になります。
花は萼が筒状で5つに裂けて、花の時期になると上が強く反り返ります。花は唇形花です。
雄しべが4つ、雌しべは1つです。シソも雄性先熟で自家受粉を避ける工夫がされています。
薬もいろいろで、生薬として「紫蘇梗(しそこう)」は茎を使い、食欲不振、神経痛やリュウマチに、 「紫蘇子(しそし)」は、実を使っていて、咳止めや便秘薬になり、「紫葉(そよう)」とか「紫蘇葉(しそよう)」は葉で、殺菌や防腐剤として利用されます。
まぁ、花は地味で鑑賞用にはなりませんけど、やはり「花」として咲かせてあげたい♪
花壇植えているのも花の鑑賞ではなくて、葉っぱを採取するためでしょう。
花は輪散花序になりますが、腋生の偏側生の総状花序・・って書いてあるので意味が分かりませんでした。 花冠は白っぽく、まれに淡紅色があるようです。
アカジソと基本構造は同じで、萼筒にも長い毛が密生します。そして、黄色い腺点があって
粘ります。
萼は2唇形で、上唇は3つの歯があり、中央の歯が小さく、下唇は2歯があり、形は披針形です。萼筒に白い毛が密生しています。
出来る果実は4分果です。
種類もいくつかあって、「チリメンアオジソ」、「チリメンジソ」、「カタメンジソ」、「レモンエゴマ」
などなど・・・