今年はもう会えないと諦めていましたが、なんと・・・向こうからやって来たって思うくらいです。 久しぶりのご対面。

 

 

 山歩きというか里山散歩をしようと思ったら、以前道が崩壊して通行禁止になった所・・・。

 そこにまだありました。

 

 「オヤマボクチ」です。  漢字では「雄山火口」です。

 

 

 キク科、ヤマボクチ属の多年草です。

 北海道〜本州で暮らしていますが、自分にとっては、今年逢うまでは、どっちかというと、高山植物のような、山野草で、こんな里に近いところで会うとは思っていませんでした。

 

 

 もっと有名なのが「ヤマゴボウ」として売られています。アザミの仲間で味噌漬けにして「道の駅」などで売られていますが、コレも山菜として、根を食べるそうです。

 仲間もいろいろいます。

 このオヤマボクチり標高の低いところには「ハバヤマボクチ」、西日本では「ヤマボクチ」や「キクバヤマボクチ」、朝鮮半島、中国、ロシアには「チョウセンボクチ」があり、日本のいろいろなボクチもこれに含まれるという見解もあるそうです。

 

 

 葉の裏にも毛があって、この毛を集めて、火おこしをする時に「ボクチ(火口)」として使ったことから付いた名前ですけど・・。

 

 

 このオヤマボクチをアップするときに・・いつも書いちゃうのが、自分の恥ずかしい話・・

昔、この花の名前を聞いて?でしたが、漢字で「雄山火口」と書かれていたので、この花があるのは、絶対に日本三名山の立山のことだと思いました。

 立山のピーク、最高峰の大汝山のとなりの雄山のことだと。その火口にあったのでついた名前だと・・。

 

 

 そしたら雄山とは「山への尊称」みたいなものだそうです。

 さらに「火口」・・・噴火口のことではなくもボクチのことでした・・。
 

 

 茎は直立して白い毛の綿毛があります。

 葉っぱは互生して付き、下の葉が大きく、15~30cmの卵状楕円形で不規則な鋸歯があります。基部は心形で翼があります。

 

 

花は下向きから横向きで、総苞が球鐘形でクモ毛があります。花はみんな筒状花です。 

 

 

 花が咲いても大きいけど地味な感じで、紫色がかった紫褐色でも総苞片が沢山列になっています。 この線状の総苞片が痛いんですよ・・。

 オヤマボクチ・・立山で見たいぃぃ。

 

 

 花は横向き、下向きです。

 でも上から見ても、横から見ても、斜めから見ても、下から覗いても・・

 なんと存在感のあること。

 

 

 横顔のよさ。

 

 

  出来る果実は痩果です。