どうもこの時期の主役ですが、演歌の世界を思い起こしてしまいます。
でも演歌よりもずっと古くから作られて、愛されいる花たちです。
「カンツバキ」です。 漢字では「寒椿」です。
もちろん、ツバキ科、ツバキ属です。常緑の小高木です。
このカンツバキは親が「サザンカ」と「ツバキ」とされていますが、本当の親にはいろいろな説があるようです。
このカンツバキも樹高が高くならない「ハイカンツバキ(這寒椿)」とちょっと高い「タチカンツバキ(立寒椿)」があります。この写真のは高さが1メートルくらいに剪定されていました。
いろいろな品種が作られていて、ブランドになっています。 有名にものもたくさんあるそうで、「獅子頭」とか「勘次郎」とか歌舞伎役者みたいです。
葉っぱは先が尖った楕円形です。縁には規則正しく鋸歯があります。
図鑑にはこの鋸歯の部分が外側に曲がる・・とありますが、よく分かりませんでした。
サザンカよりも少し遅れて咲きますが、そんな違いはありません。
カンツバキの気分次第・・のようです。 年明けの3月くらいまで、いろいろな品種が楽しめます。
花の咲き方は八重咲や獅子咲きと言われるものが多いそうで、雄しべの一部も花びらに変えられているようです。
サザンカの性質を受け継いでいて、花びらはバラバラになって散ります。
香りはサザンカほど強くないが殆どのようです。
図鑑の解説には・・・「花弁は10枚以上です。るが外側へいくほど小さくなる。中心にある雄しべはサザンカよりも少なくて太い。薄黄色の葯は大型で形が乱れやすい・・」
果実は出来れば球形ですが、雄しべや雌しべも花びらになっているのが多いので、果実が出来ないのも多いそうです。
でも今年のカンツバキは綺麗でした。