亜高山帯の湿地、木道沿ってたくさん咲いているのが、自分にとってはお馴染みですが、これはそのモトの花かもしれません。

 秋も終盤ですが、今年も元気いっぱいでした。

 

 

 「ウメバチソウ」です。 漢字では「梅鉢草」です。

 ニシキギ科、ウメバチソウ属の多年草です。

 ほぼ日本全国の山地~亜高山帯くらいまで暮らしています。

 

 

 山登りでは、これの高山帯に適応したとされる「コウメバチソウ」とか「ヒメウメバチソウ」に会えます。

 この違いが梅の雄しべのようにある「仮雄しべ」の違いだそうです。

 ウメバチソウは仮雄しべの先が11~22裂しているけど、コウメバチソウは7~11裂します。

またヒメウメバチソウは仮雄しべが3~5つ又は裂けずに腺体になっているそうです。

 

 

 ちゃんと雄しべは5つあります。 そして何故か仮雄しべが5つあり、先が糸のように細くい土壌に裂けています。元には黄色い腺体があります。

 

 

 葉っぱも面白い形があります。

 根生葉には長い柄があって図鑑ではハート形となっています。

 そして花茎には葉が一枚と花を一つつけます。

 

 

 花は萼が5つ、花びらは5つ、雄しべも5つ、雌しべは1つです。

 

 

 雌しべの柱頭は4つに裂けます。

 花びらの間に雄しべがあり、その雄しべの間に仮雄しべの先が裂けたのがたくさん見えます。

 

 

 花びらには縦に筋が入っています。

 

 

 この花が梅に似ているので付いた名前です。

 別名も「バイカソウ(梅花草)」・・・・同じじゃん。

 

 

 この花をデザインした家紋がありました。

 なんと、あの頭のいい「菅原道真」さんちの家紋だそうです。

 

 

 出来る果実は蒴果です。