登山道や林道脇などでよく見るのですが、みんな同じに見えてしまいます。

なんとかショウマ・・という名の花たちです。科や属もいろいろ、細かい花の付方やデザインもよく見るとやっぱり違います。そして葉っぱのカタチも・・・
 

 

 もちろん頭に入っていないので、「・・・のようなヤツ」ということで写真だけパチリです。

 これは葉の付方に特長や花弁と雄しべの長さがポイントのようです。

 

 

 「ハナチダケサン」です。  漢字では「花乳茸刺」となります。

 そう、あのチダケサシの仲間です。

 ユキノシタ科、チダケサシ属の多年草です。

 本州中部の山地、高原や林縁などで暮らしています。

 そして、日本固有種です。

 

 

 この葉っぱが根生葉と茎に付く葉がありますが、ともに3回3出複葉です。でもよく似たトリアシショウマも3回3出複葉でした。
 

 そして小葉は卵形ですが、先が尾状に尖ります。

 茎の葉は互生しています。

 

 

 バラ科のヤマブキショウマやキンポウゲ科のサラシナショウマとかオオバショウマなどと花は全然違うけど、名前でまず混乱しています。

 

 

 資料では、よく似ているのが「トリアシショウマ」、「チダケサシ」、「オオチダケサシ」、「ミヤマチダケサシ」、そして「アカショウマ」がありました。

 図鑑で確認しようと思い、『日本の野草』と『日本の高山植物』をチョック・・そしたら両方ともこのハナチダケサンは掲載されていません・・
 固有種なのにこの扱いは何?

 

 

 花は円錐花序状で側枝がよく分枝して広がった感じですが、花がたくさんつくので、豪華に見えます。

 ちゃんと萼片、花弁、雄しべ、雌しべが揃った花です。

 萼片、花弁は5つ、雄しべは10、雌しべ花柱は2つです。

 そして出来る果実は蒴果です。