なぜか日陰ではなくよく陽の当たる傾斜地にあちこちに不思議なものが・・・
少し前まではツクシの仲間だろう・・・って思っていました。
今年じっくりと観察しちゃいました。
よくスキー場の斜面などで見られます。
「ヒカゲノカズラ」です。 漢字では「日陰の葛」とか「日陰の鬘」と書きます。
ヒカゲノカズラ科、ヒカゲノカズラ属の常緑シダです。
信州のスキー場です。
なので、ヒカゲノカズラでも、その高山型の「エゾヒカゲノカズラ(蝦夷日陰の葛)」かも知れませんが、二つともよく似ているので区別しない説もあるそうです。 その説に賛成です。
茎に2種類あり、匍匐する茎と、直立する茎があり、匍匐茎は径が2~4ミリで這いまわり不規則に分枝して所々から根をだして広がります。
直立する茎は1~数回分枝して主茎と枝とにわかれる。とありました。
葉っぱは斜上して線形や細い披針形で先が尖ります。
そして初めてだと眼がテンになる・・胞子嚢です。
正しくは「胞子嚢穂」というようです。
図鑑の解説には「胞子嚢穂の柄(総梗)は直立して小さい葉が圧着し、先で分枝して胞子嚢穂をつける。胞子嚢穂は円柱状で直立し2~10cm。鱗片状の胞子葉を密生させる」とあります。
この胞子嚢穂の柄(小梗)があるのがヒカゲノカズラ、ないのがエゾヒカゲノカズラとありました。
日本全国だけでなく朝鮮半島、中国、さらに北米や南米のも暮らしているそうです。